誘われて事故物件に暮らしはじめました。

曾祖父よりもずーっと昔のご先祖たちもみな大なり小なり霊感があったと聞いているから、僕だけその輪から逃れるようなことはできなかったみたいだ。
「すごいやん! 本物の霊媒師やったんや!?」
トモが興奮気味した様子で僕を見つめてくる。
その目がキラキラと輝いているのはアルコールのせいだけじゃなさそうだ。
「そうだね。僕も除霊ができるとかだったら、まだこの霊感も意味があるものだって思えるんだけどね」
残念ながら僕に霊をお祓いするような力はない。
見て感じて怖がっているだけだ。
強い霊が相手になると引きずり込まれそうになってしまうが、それを自分で回避することすらできない。