誘われて事故物件に暮らしはじめました。

路上では事故死した老婆を見たことがあるし、風邪をひいて病院に行ったときには病気で亡くなった子どもの霊を見たことがある。
父親にはその姿は見えないようで『なにかいるっぽいなぁ』と両腕をさするだけだった。
「へぇ。父親譲りなんや。ってことは、父肩の家系にそういう人が多いんや?」
「そうだね。曾祖父は除霊を生業にしていた時期があるって聞いたことがあるよ」
僕が5歳の頃に亡くなった曾祖父は霊感が強く、霊を払うこともできたという。
地元ではまぁまぁ有名な霊媒師だったみたいだ。