誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「寂しかった……のかなぁ」
もう大学生だし、なんともないと思っていた。
それでも心の奥底では孤独だったのかもしれない。
僕はそれを今までずっと見て見ぬふりをしてきたんだ。
「もう大丈夫やで。オレには甘えてええねんから」
「そんなこと言われたら離れられなくなる」
「ええやん。ずっと一緒におれば」
どうしてそんな恥ずかしい言葉が恥ずかしげもなく言えるんだろう。
思わず吹き出して笑ってしまった。
「おぉ、元気になったやん」
泣き笑いの顔でトモを見ると、トモはほんのりと頬を染めてトロンとした目をしている。
アツコールが回ってきているみたいだ。
そういう僕だって、少し頭がクラクラしている。