誘われて事故物件に暮らしはじめました。

はたから見るとひとりで急に叫び声を上げたり、椅子から転げ落ちたりしていたわけで、高校でも孤独に過ごすことになってしまったんだ。
そういう経験から大学に入学してからは無理に友人を作るのをやめた。
仲良くなって突き放されるのは辛いから、最初から仲良のいい友達なんていらないと判断したんだ。
「その判断は間違ってなかったはず、なのに……」
なのにどうしてこんなに涙が出てくるのか。
どうしてトモの腕の中はこんなに暖かいのか。
「ほぉか、レンはほんまは寂しかったんやなぁ」
子どもみたいに背中をトントンと叩かれても嫌な気分にはならなかった。
できればずっとこうされていたいとさえ思う。