誘われて事故物件に暮らしはじめました。

話しながらいつの間にか涙がボロボロとこぼれていた。
霊感があるせいで子どものころは嫌な思いを沢山した。
見たくないものまで見えたし、その都度怯えたり逃げたりして。
そんな僕を見て友達はどんどんいなくなって、中学時代には嘘つき呼ばわりされて陰湿なイジメにもあった。
だから高校に入学してからは絶対に霊感体質であることは秘密にしてきたのだ。
街中でなにが見えても徹底的に無視したし、自分は普通なのだと思い込もうとしていた。
だけどそれも上手くいくときばかりじゃなかった。
人間をからかっているのか突然現れて脅かしてくる霊なんかもいて、そういうのに遭遇するとつい反応してしまった。