誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「うん、ごめん」
「トモは僕のこと沢山助けてくれるから、今度は僕がトモを助けたい」
「そんなんええって。そもそもレンがここにおるのはオレらの動画のためやからさ。こっちがレンを助けるのは当たり前なんよ」
トモの穏やかな関西弁が耳に心地いい。
つい、色々なことを話してしまいたくなる。
「でも、夜中に戻ってきてくれた。あの時は本当に嬉しかったし、安心した」
「ほーか、そら、よかったわ。夜道運転して帰って来た甲斐があった」
「僕はさ、どうしてかこんな体質で産まれてきたから、自分のことは自分でどうにかしなきゃって思ってて生きてきて……だから、頼りにしてもいいんだって思うと……」