誘われて事故物件に暮らしはじめました。

ふくらんだ布団がトモの呼吸に合わせて上下しているけれど、それを見ていると時々リズムが乱れていることに気が付いた。
「トモ?」
近づいて顔を覗きこんでみる。
トモは眉間にシワを寄せて時折小さなうめき声をあげている。
「トモ、どうしたの!?」
悪い夢でも見ているのだろうか、額には汗も滲んでいる。
起こした方がいいだろうか。
トモの肩を揺さぶって声をかける。
「トモ、大丈夫?」
何度目かの声かけてようやくトモが目を開けた。
視界がぼんやりしているのか、天井付近を見つめている。
「うなされてたみたいだけど悪い夢でも見た?」
「あぁ……大丈夫」