誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「ほな、今日は一緒に寝よか」
「は、はぁ? なんでそうなるんだよ! 僕はもう平気だから自分のベッドに行けよ!」
「まぁまぁ、気にせんと。こうしてよりそって寝た方が安心やろ?」
「狭い暑いどっか行け!」
ぎゃあぎゃあとわめきながらも結局トモは僕のベッドで僕を抱き枕のようにして寝息を立て始めてしまった。
至近距離で見るトモの顔はとても綺麗で整っていて、まつ毛が長い。
時折大きく息を吸い込んで、吐き出して。
そのリズムも心地よく感じられた。
思えばトモは朝撮影に行ってそのままトンボ帰りして来てくれたんだ。
車の運転を何時間もしていれば、そりゃ疲れるだろう。