誘われて事故物件に暮らしはじめました。

その中で一際黒い影が僕の目の前にあった。
ソレは両目だけ白く浮かび上がっていて、僕の顔をじーっと見つめている。
影が乗っている場所だけ掛け布団が沈み込んでいて、ソレがある程度実態を伴っていることがわかった。
かと言って動けないなら僕が触れることは叶わない。
影は僕をじっくりと観察するように見つめたあと、両手を僕の首にかけてきた。
そのままグッと押し込められる。
ヒュッ!
と短く息を吐き出したかと思うと呼吸がとまった。
やめてくれ!
心の中で叫ぶと影の両手に加える力を更に強めてきた。
僕を殺すつもりだ。
焦りと恐怖で頭の中が真っ白になりそうになった瞬間、不意に金縛りがとけて両手が自由になった。