誘われて事故物件に暮らしはじめました。

呼吸をするのも苦しいくらいの重たさに、肥満体の男性の姿が連想された。
この部屋で最初に亡くなった男性だ。
咄嗟に布団をめくろうとしたけれど体が動かなかった。
完全な金縛り状態で目だけを必死に動かす。
が、寝る前に頭まで布団をかぶっていたので自分がどんな状況にいるのかわからなかった。
僕の上に乗っているのは男なのか?
あの陰なのか?
ヒュッヒュッと短く呼吸を繰り返して必死で金縛りを解こうとするけれど上手くいかない。
今までにもこれくらいの経験はしてきたけれど、こんなに強く押さえつけられたのは初めてだ。
これではアキトたちに連絡するどころか、布団から抜け出すことすら難しそうだ。