誘われて事故物件に暮らしはじめました。

僕は口の中のロールキャベツとゴクリと音を立てて飲み込み、そう呟いたのだった。

☆☆☆

念のため寝室の四隅に盛り塩をして、ドアを開けた状態でベッドに入った。
リビングで24時間配信しているカメラも移動して、ドアの向こうから僕の姿が見えるようにしてある。
夜9時に銭湯から戻ってきた僕は盛り塩とカメラのセッティングを済ませるとすぐにベッドもぐりこんだ。
夜が更けるにつれて部屋の中に漂っている空気は重たくなっていく。
まるで重力が通常の倍になってしまったような体のダルさを感じながら布団を頭までかぶった。
こういう時には寝てしまうに限る。