誘われて事故物件に暮らしはじめました。

だけど霊は機械に影響を及ぼす場合もある。
この部屋では今までも電気の点滅などが起きているから、テレビに影響が出ないとも限らない。
思案しながら暗いテレビ画面に視線を向けると自分以外に人影が写っているのが見えた。
その人は浴室のドアから顔だけをのぞかせている。
体は完全に浴室の中に入って見えない。
黒い影だから後ろを向いているのか前を向いているのかわからないが、ソレはじっと僕を見つめているようにも見えて寒気が走った。
ハッとして振り向いて確認してみるが、浴室のドアはしっかり閉まったままだ。
もちろん、黒い影もいない。
「……今日は銭湯に行くしかないかな」