誘われて事故物件に暮らしはじめました。

そんな安心感が産まれたことを思い出す。
僕は自分の右腕へと視線を落とした。
鏡の中の陰に掴まれたアザはすっかり消えてよくなっている。
このまま実家に帰ってもいいのか?
部屋を出てから生配信中のカメラには誰も映っていないけえれど、それでいいのか?
そんな罪悪感にも似た気持ちが湧き上がってくる。
そんなのいいに決まっている。
無視して帰ればいい。
あんな部屋、まっぴらごめんだ。
そう思うのに僕の足はユーターンして〇〇アパートへ向けて歩き出していた。
ここでやめたらトモに迷惑をかけてしまう。
トモは僕の身の回りのことを全部してくれるし、お腹を壊してしまうくらいの作り置きもしてくれている。