誘われて事故物件に暮らしはじめました。

錆びたブランコがあるだけの公園は管理者がいないのか、雑草が伸び放題で僕のひざ下まで生長している。
ジメジメとしていて、なんとも陰気臭い場所だと思ったけれど、幽霊部屋へ戻るよりもマシだと思えた。
今からでも実家に戻ろうか。
今なら僕を引き留める人は誰もいないし、怪奇現象が起こる部屋で一人ぼっちにされている僕を見れば逃げ出しても仕方がないと思ってくれるはずだ。
そんな甘えがふつふつと浮かんでくる。
逃げ出すといってもトモがいない二日間で戻ってくればいいのだし、それくらいからアキトたちだって怒ることはないだろう。
ファンの人たちだってきっとわかってくれる。