誘われて事故物件に暮らしはじめました。

こんなに食べたらお腹を壊してしまう。
せっせと冷凍庫に移し替えて冷蔵庫の中に余裕を作ると奥にプリンとシュークリームとケーキが3つずつ入っていることに気が付いた。
甘いものも大量だ。
思わずクスッと笑みがこぼれたその瞬間だった。
ガタンッ!!
後方のドアの向こう側からものすごい物音が聞こえてきて全身がビクリと跳ねた。
振り向くと浴室へと続くドアが開いている。
ドクドクと早鐘を打つ心音を聞きながらそっとドアに近づいて中を覗き込んでみた。
そこには渇いた浴室があるだけでなにもない。
が、浴室の中から流れ出てくる冷気に包まれた瞬間はじかれるようにドアを閉めていた。