誘われて事故物件に暮らしはじめました。

その上まだ午前中で、一日が終わるのが遥遠くのように感じられる。
時間が進まないように感じるのは、きっとこの場所のせいもあるのだろう。
これだけ怪奇現象が起きる部屋にいたのでは、好きな映画を見ても読書をしていても集中できず落ち着かない。
せっかく再生した映画を途中で切って僕は冷蔵庫へと移動した。
さっきトモとふたりで朝食を食べたばかりだからお腹は空いていなかったけれど、作り置きを確認しておこうと思ったのだ。
昨日トモは一日中キッチンに立っていて、僕が手伝おうとすると『アキトに怒られるから』と言われて確認すらさせてもらえなかった。
一体なにを作ってくれたんだろう。