誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「山奥なんや。すぐに戻ってくれるわけやないってことやな?」
トモが険しい表情でアキトを見つめる。
僕がトモやアキトに連絡を入れてもすぐに動けるわけじゃないということだ。
僕はゴクリと唾を飲み込んでアキトを見つめた。
「まぁ、ここまで行ってしまえばそうだね。だけどとまる場所は駅の近くだから動くのに不変はないよ」
「そうかぁ? 田舎やと、昼間でも電車は一時間に一本とかやろ?」
トモが次々に突っ込んで行くのでアキトが視線を泳がせた。
寝室の映像は生配信されていないから、ふたりの雰囲気が容赦なく気まずくなっていることに気が付いた。