誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「そんなのキャラ設定なんだから仕方ねぇだろ」
「なんでそんなキャラ設定にしちゃったの? 今からでも変更する?」
「しねぇよ。せっかく眉毛まで剃ったんだからよ」
「だからね、それが怖いんだってば」
ふたりのやりとりをキョトンとした面持ちで見つめていると、僕の左横に座っているルイはくつくつと笑った。
「ふたりとも痴話げんかはその辺にしようぜ、レンが困ってる」
ルイの言葉にようやくふたりは言い争いをやめて僕に向き合った。
「えへへ、ごめんねレンくん」
「いえ……あの、視聴者って、なに?」
怖いけれど今の状況では外へ逃げ出すこともできない。
思い切って気になったことを質問することにした。