朝ごはんはコンビニで適当におにぎりとカップスープを買って学生寮に戻ってきた。
俺は当たり前のように矢橋先輩の部屋に「お邪魔します」と入っていく。追い出されはしないからホッとして、買ってきたものをテーブルの上に置いて座ると、先輩は着替えを選んで手に取ると、振り返った。
「さすがに風呂までは入ってこないでね」
「へ!?」
ぱちんとウインクしてバスルームへ消えていく。それは、さすがに。俺だって風呂くらい一人でのんびり入りたいし。
そう思いつつ、冷静になって自分の行動を振り返ってみる。
また先輩が霊に取り憑かれたりしたら嫌だから、歩いている時もコンビニも朝ごはんも、金魚のフンかと思うくらいにピッタリ先輩の隣にくっついて離れずに帰ってきた。と、言うかその前に、俺、先輩のこと助けようとして、心肺蘇生法……キ、キスしたよな!?
あわわと一気に顔に熱が上がっていく。いや、あれは故意的にじゃなくて、助けようと必死だったのであって、キスにカウントはされないし、したくない! 先輩にもそのことは言ってないし、たぶんバレていない。
だから、今のはほんの冗談だ。
あはは、先輩ってば俺があまりに先輩大好きだからってそんなこと言っちゃって。本気にしちゃうところだった。危ない危ない……って、え!? 俺が先輩大好きって気持ちバレてる!? まさか!?
いや、それはないな。憧れ、尊敬をさらに超えて人としてほんと好きなんだよ。カッコいいし料理出来るし、運動神経抜群。なのに感受性豊かとかギャップがエグい。新たな一面を見せられるたびに俺は先輩にハマっていっている。沼だ。もう一生ついていくしかない。
そのためには、とりあえず霊との約束を果たし、先輩をまた危険な目に合わせることがないようにすること。俺の使命だ。俺はヒーローなんかじゃないけど、使命感を持つことによって自分のやるべきことを定められるからいいんだ。
ピンポーン。玄関チャイムがなる。
先輩は入浴中だ。俺しか出られないのだが、出るべきか否か。宅配便なら出たほうがいいし、何かの勧誘とかなら出ないほうがいい。
とりあえず、ドアスコープで確認しようと玄関前まで来た。しかし、昨日のトラウマが蘇る。ドアスコープを除いて、またギョロリとした目玉があったらと思うと、心臓がもたない。小さく息を吐き出して、深呼吸をする。
「どちら様ですか?」
簡単にドアスコープを見ることを諦めて相手の声を聞くことにした。
しばし無言が続く。
いや、怖いんだけど。
外は明るいから、この時間から霊がやってくるとかあるのかないのかと色々考えてしまう。と、言うかここ俺んちじゃなくて先輩の家だった。言わば霊の溜まり場だ。来るのが当たり前だと思ったほうがいいのかもしれない。しかもドア前の盛り塩、確かひっくり返ってなかった? 直してないよな、あれ。てことは、効果無くなってんじゃん!? うわー、もう霊確定じゃん? れいかくー!
俺は当たり前のように矢橋先輩の部屋に「お邪魔します」と入っていく。追い出されはしないからホッとして、買ってきたものをテーブルの上に置いて座ると、先輩は着替えを選んで手に取ると、振り返った。
「さすがに風呂までは入ってこないでね」
「へ!?」
ぱちんとウインクしてバスルームへ消えていく。それは、さすがに。俺だって風呂くらい一人でのんびり入りたいし。
そう思いつつ、冷静になって自分の行動を振り返ってみる。
また先輩が霊に取り憑かれたりしたら嫌だから、歩いている時もコンビニも朝ごはんも、金魚のフンかと思うくらいにピッタリ先輩の隣にくっついて離れずに帰ってきた。と、言うかその前に、俺、先輩のこと助けようとして、心肺蘇生法……キ、キスしたよな!?
あわわと一気に顔に熱が上がっていく。いや、あれは故意的にじゃなくて、助けようと必死だったのであって、キスにカウントはされないし、したくない! 先輩にもそのことは言ってないし、たぶんバレていない。
だから、今のはほんの冗談だ。
あはは、先輩ってば俺があまりに先輩大好きだからってそんなこと言っちゃって。本気にしちゃうところだった。危ない危ない……って、え!? 俺が先輩大好きって気持ちバレてる!? まさか!?
いや、それはないな。憧れ、尊敬をさらに超えて人としてほんと好きなんだよ。カッコいいし料理出来るし、運動神経抜群。なのに感受性豊かとかギャップがエグい。新たな一面を見せられるたびに俺は先輩にハマっていっている。沼だ。もう一生ついていくしかない。
そのためには、とりあえず霊との約束を果たし、先輩をまた危険な目に合わせることがないようにすること。俺の使命だ。俺はヒーローなんかじゃないけど、使命感を持つことによって自分のやるべきことを定められるからいいんだ。
ピンポーン。玄関チャイムがなる。
先輩は入浴中だ。俺しか出られないのだが、出るべきか否か。宅配便なら出たほうがいいし、何かの勧誘とかなら出ないほうがいい。
とりあえず、ドアスコープで確認しようと玄関前まで来た。しかし、昨日のトラウマが蘇る。ドアスコープを除いて、またギョロリとした目玉があったらと思うと、心臓がもたない。小さく息を吐き出して、深呼吸をする。
「どちら様ですか?」
簡単にドアスコープを見ることを諦めて相手の声を聞くことにした。
しばし無言が続く。
いや、怖いんだけど。
外は明るいから、この時間から霊がやってくるとかあるのかないのかと色々考えてしまう。と、言うかここ俺んちじゃなくて先輩の家だった。言わば霊の溜まり場だ。来るのが当たり前だと思ったほうがいいのかもしれない。しかもドア前の盛り塩、確かひっくり返ってなかった? 直してないよな、あれ。てことは、効果無くなってんじゃん!? うわー、もう霊確定じゃん? れいかくー!



