いぜんの事、
部屋に一つあるものを置いておけるなら
それは以前の自分の服、ひとみににたなにか それを思いだそうとして
庭をみやる ただあるいている人がいる
廊下を歩いているとかぜがゆらすおとがほおをなでる
名も知らない渡り廊下をいき、いくつかの部屋があり、
ただそこにいて ただあるいて
白い布をみたような気がして、
天女のような方がいることにいまさらのようにきづいた
部屋には花がたくさんあったが
紙細工で、それらすべては うすぐらい
ここで
むかしの服は短刀にかえ、
部屋の明かりを消し
座っていた女の人が、
誰かが立ちあがった
なにも着ていない私が部屋のなかにのこされ、
でていく白いそれがのこりて

