いきをつまるそらのなか 車を走らせていると道路を河童が歩いている 目がかすむものらが握るハンドルのなか 峠の林のなか 母は傘さしてみちゆき 横顔みさぬ まどろみある姿をして身なり忘れて 久しぶりに出した法事の服をハンガーからはずすと、 手にもっている服は丈が廊下につくほど伸びていた。ああ夢か。 夢の中では服も生きているんだな。