「ごめんね、お待たせ。行こっか」私がカフェの化粧室から戻ったら、彼は頬杖をつきながら微笑ましそうに少し離れたテラス席に座る男女を眺めていた。
「どうしたの? 何か面白いことでもあった?」あまりに穏やかな表情をしているのでそう問うと、薄く微笑みながら「マッチングアプリで出会って今日初めて会うみたい。さっき通りかかった時にちょっと聞こえちゃった」とまるでいたずらが見つかった子供みたいに笑みをこぼす。
「そうなんだ。懐かしくなったり?」
「何が?」彼には恐らく私が言いたいことを分かっているはずなのにわざと聞き返してくる節がある。
「はいはい。懐かしくなったんだね、私達が初めて会った日を思い出して」私だって彼が何を考えているのか大体は分かるのでそう返答すると嬉しそうに、にこりと効果音がつきそうに笑う。私が好きになった彼はよく笑う人だ。ただへらへらする訳ではなく幸せそうに、そしてこの世が小さな幸福で溢れていることを再認識し、または相手に気付かせてその事実を確認させるような笑顔だと思う。
彼とマッチングアプリで出会えて結婚まで出来たことは私の人生で最大の幸運で奇跡だ。彼がそうしているであるように、私も彼との出会いについて自然と思い返していた。
「どうしたの? 何か面白いことでもあった?」あまりに穏やかな表情をしているのでそう問うと、薄く微笑みながら「マッチングアプリで出会って今日初めて会うみたい。さっき通りかかった時にちょっと聞こえちゃった」とまるでいたずらが見つかった子供みたいに笑みをこぼす。
「そうなんだ。懐かしくなったり?」
「何が?」彼には恐らく私が言いたいことを分かっているはずなのにわざと聞き返してくる節がある。
「はいはい。懐かしくなったんだね、私達が初めて会った日を思い出して」私だって彼が何を考えているのか大体は分かるのでそう返答すると嬉しそうに、にこりと効果音がつきそうに笑う。私が好きになった彼はよく笑う人だ。ただへらへらする訳ではなく幸せそうに、そしてこの世が小さな幸福で溢れていることを再認識し、または相手に気付かせてその事実を確認させるような笑顔だと思う。
彼とマッチングアプリで出会えて結婚まで出来たことは私の人生で最大の幸運で奇跡だ。彼がそうしているであるように、私も彼との出会いについて自然と思い返していた。


