その電話があったのは日中のことで、私は秀太の落ち着いた時間に保育園を探していました。夜になると、あの人が帰宅してきます。玄関口まで迎えに出た私に、あの人は保育園のことを訊きました。今日電話を入れると話をしておいたからです。駄目だったと一言伝えると、あの人はただ「そうか」とだけ言って俯き、靴を脱いで居間に向かいました。私とすれ違う寸前には、簡単ではないけれど頑張ろう、みたいな励ましを口にしていたと思います。それが誰に向けて出た言葉なのか、私には現在でもわかりません。
夫は帰宅すると、私が夕食の用意をするまでの時間で秀太を抱っこします。そこ以外に我が愛すべき息子を抱きしめられる隙がないのです。意外なことと思われるかもしれませんが、私は秀太の身の周りの世話を一手に引き受けていたのです。おしめを変えるのも、風呂に入れて体を洗うのも、食事周りのことも全て望んで引き受けました。夫の介入できる余白などどこにもない有様で、彼は幾度か自分にも手伝わせてくれと言っていたこともはっきり、記憶しています。
「いやよ、私がやると決めているんだから。あなたは仕事、私は家事と秀太のことをやる。これで良いでしょう?」
「しかし、なんともアンバランスな感じがしてね。僕もいっぱしの世の中の親になったんだから、秀太のためにも行動をさせて欲しいんだ」
夫はそう言います。私はありがとうとだけ返して、そうして意見を変えるということはありませんでした。どうしてだか、秀太を誰の手にも、それこそ夫の手にも渡したくないと言う願望のようなものがあったのです。この話をすると誰が相手でも驚かれるのですが、これは私の、病気でしょうか。宿痾というものでしょうか。先生に頼みたいのは、この事象の病気であるか否かの判断も含まれているのです。身勝手であるのは百も承知ですが、今一度、よく読んでいたきたく思います。
話が少し逸れてしまいましたが、秀太の保育園はとりあえず、一番近所のそこに決まらなかったわけです。私は苦心して他の施設を見つけ出し、夫とも話し合いの上で決定しました。別の保育園にしたのです。距離にするとそこそこ遠いのですが、何せ夫の出勤路の中途にあったために、ここだと決定しました。早速電話を入れてみれば、入園者は募集しているようです。その頃秀太は一歳になっていました。
夫は帰宅すると、私が夕食の用意をするまでの時間で秀太を抱っこします。そこ以外に我が愛すべき息子を抱きしめられる隙がないのです。意外なことと思われるかもしれませんが、私は秀太の身の周りの世話を一手に引き受けていたのです。おしめを変えるのも、風呂に入れて体を洗うのも、食事周りのことも全て望んで引き受けました。夫の介入できる余白などどこにもない有様で、彼は幾度か自分にも手伝わせてくれと言っていたこともはっきり、記憶しています。
「いやよ、私がやると決めているんだから。あなたは仕事、私は家事と秀太のことをやる。これで良いでしょう?」
「しかし、なんともアンバランスな感じがしてね。僕もいっぱしの世の中の親になったんだから、秀太のためにも行動をさせて欲しいんだ」
夫はそう言います。私はありがとうとだけ返して、そうして意見を変えるということはありませんでした。どうしてだか、秀太を誰の手にも、それこそ夫の手にも渡したくないと言う願望のようなものがあったのです。この話をすると誰が相手でも驚かれるのですが、これは私の、病気でしょうか。宿痾というものでしょうか。先生に頼みたいのは、この事象の病気であるか否かの判断も含まれているのです。身勝手であるのは百も承知ですが、今一度、よく読んでいたきたく思います。
話が少し逸れてしまいましたが、秀太の保育園はとりあえず、一番近所のそこに決まらなかったわけです。私は苦心して他の施設を見つけ出し、夫とも話し合いの上で決定しました。別の保育園にしたのです。距離にするとそこそこ遠いのですが、何せ夫の出勤路の中途にあったために、ここだと決定しました。早速電話を入れてみれば、入園者は募集しているようです。その頃秀太は一歳になっていました。


