スクープ!《学校に棲みつく動物2匹と、姿を消した生徒の行方》

「ど、どうすんだよこれ……」
「狐と狸は誤魔化せても、人間はヤバいって……」
「……埋めるぞ」

 魂になって、見るに耐えないボクの死体が数人に引き摺られていくのを上から眺めている。

 感想としては、あー死んだ。それだけ。

 心残りは家族に心配かけてしまったこと。

 死体は、運が良いのか悪いのか、ボクが2匹を埋めた場所と同じところを掘り返されて一緒に埋められる。

「呪われそう……」
「なあ、自主しねえ……?」
「何言ってんだよ。こんな()()()()()()()で人生めちゃくちゃにされたらたまったもんじゃない。お前らもこのことは忘れろ」

 こんなこと?
 2匹と俺を殺しておいて、こんなことですか。

 怨みというのは死んでからが恐ろしい。死体は埋められていても、夜になるとムクムクと起き上がり夜の学校を徘徊するようになる。

 悪い子を成敗するために。

 良い人が泣かないようにするために。
 悪い子はボクが全て食べてあげるから、安心して。

 夜に肝試しでやってくる悪い子たちは全員行方不明になった。
 良い子たちは基本夜に来ない。たまに巻き込まれた生徒はいるけど、見逃してあげた。

 毎日続けていれば、魂だけになった2匹に泣かれた。言葉はわからないけれど「もうこんなことはやめて」と目で訴えられた。ボクは良いことをしているつもりだった。死んでから本領発揮出来ている気がするから。

 しかしボクは2匹には弱くその日はすごすごと自分の死体が埋められた場所に戻った。

 すると2匹はボクが埋められた上で眠り始めた。まるでボクが夜に目覚めないように。

 災いから守ってくれる要石のようだった。2匹が望むなら仕方ないか……とボクも数十年間は土の中で大人しく眠っていたのだけれど。

「あ、マジで狐と狸いるんじゃん。逃げんなって〜」

 ボクたちが埋められた場所を荒らし、狸の尻尾を掴んで宙吊りにする知らない生徒を目にした時。

 鎮まり返っていた怒りは爆発して。

 ボク自身でも抑えることが出来ない怪異になっていた。