頭の中で色々考えている間にまたぬちょ……ぐちょ……と音を出してナニカが廊下を歩いて来る気配。
田沼には静かにしてもらい、もう一度死角になる場所からシャッターを切る。今度は迂闊に見つめずにすぐに隠れることが出来た。
ナニカが遠のいてから画面を確認する。自然と慧護も覗き込む形になって見えるようにカメラを差し出した。
そんな僕たちの一部始終を見て「なんだよ、バディかよ……」と田沼が呟いた……ことにも、僕たちは気付かない。
「……ほら、これ」
「ああ。……青木たちが中で気を失っている。俺たちには写真を撮るとそう見えるんだが……田沼には何も見えないか?」
慧護がもう一度田沼に写真を見せるも、田沼は気持ち悪いものを見たように顔を顰め「あのキモいやつのまんまだよ」と言う。
「やっぱり僕たちにしか見えないんだ……どうしてだろう」
「うーん。それはまあ、追々考えるとして。ここからどうやって抜け出すか……ずっとここにいるわけにもいかないだろう」
「とりあえずまだ残ってる奴らを見つけようぜ」
田沼の提案に、教室を覗きながら人が隠れていないかを確認していく。
しかし不気味な程に静かで人間はこの3人しかいないのではないかと錯覚してしまう程だった。
「もうみんな食われてたりしてな……」
田沼の呟きに、写真を思い返す。どういうからくりかわからないけど、まだ死んではいないと思いたい。
「肝試しは結構な人数が参加してたから、こんな短時間に全滅……なんてことはないと思うけど」
「僕らは時間が経ってナニカの情報があるけど、いきなり目の前にしたら何も出来ないで呑み込まれてしまったかもね」
静かに移動していると、3階の教室でガタ、と音がした。
人間がいるか、化け物がいるか。
慧護が恐る恐る近づき、扉をノックした。数秒後、閉じている扉からもノックが帰ってくる。意思疎通が出来るのは人間だ。
慧護が扉を開ける。
「ミヤマ! 来てくれたんだ!」
「これで安泰だ〜」
中には多くの生徒たちがこの教室に隠れていたようだった。安堵する声と、田沼も友人たちと合流して束の間の賑わい。暗くなければいつもの教室のようだった。
「静かに。……みんなはあの怪異を見たか?」
慧護が尋ねると、皆が恐る恐る頷いた。
「そうか……外部とは連絡取れないし。俺たちで解決するしかないのか。みんな、協力してくれるか?」
リーダーという存在がいると頼もしい。皆を統率して誘導していく。やっぱり慧護はしっかりしている人間だ。
活気を取り戻す空気に、いつものように外でぽつんと取り残される僕がいた。
田沼には静かにしてもらい、もう一度死角になる場所からシャッターを切る。今度は迂闊に見つめずにすぐに隠れることが出来た。
ナニカが遠のいてから画面を確認する。自然と慧護も覗き込む形になって見えるようにカメラを差し出した。
そんな僕たちの一部始終を見て「なんだよ、バディかよ……」と田沼が呟いた……ことにも、僕たちは気付かない。
「……ほら、これ」
「ああ。……青木たちが中で気を失っている。俺たちには写真を撮るとそう見えるんだが……田沼には何も見えないか?」
慧護がもう一度田沼に写真を見せるも、田沼は気持ち悪いものを見たように顔を顰め「あのキモいやつのまんまだよ」と言う。
「やっぱり僕たちにしか見えないんだ……どうしてだろう」
「うーん。それはまあ、追々考えるとして。ここからどうやって抜け出すか……ずっとここにいるわけにもいかないだろう」
「とりあえずまだ残ってる奴らを見つけようぜ」
田沼の提案に、教室を覗きながら人が隠れていないかを確認していく。
しかし不気味な程に静かで人間はこの3人しかいないのではないかと錯覚してしまう程だった。
「もうみんな食われてたりしてな……」
田沼の呟きに、写真を思い返す。どういうからくりかわからないけど、まだ死んではいないと思いたい。
「肝試しは結構な人数が参加してたから、こんな短時間に全滅……なんてことはないと思うけど」
「僕らは時間が経ってナニカの情報があるけど、いきなり目の前にしたら何も出来ないで呑み込まれてしまったかもね」
静かに移動していると、3階の教室でガタ、と音がした。
人間がいるか、化け物がいるか。
慧護が恐る恐る近づき、扉をノックした。数秒後、閉じている扉からもノックが帰ってくる。意思疎通が出来るのは人間だ。
慧護が扉を開ける。
「ミヤマ! 来てくれたんだ!」
「これで安泰だ〜」
中には多くの生徒たちがこの教室に隠れていたようだった。安堵する声と、田沼も友人たちと合流して束の間の賑わい。暗くなければいつもの教室のようだった。
「静かに。……みんなはあの怪異を見たか?」
慧護が尋ねると、皆が恐る恐る頷いた。
「そうか……外部とは連絡取れないし。俺たちで解決するしかないのか。みんな、協力してくれるか?」
リーダーという存在がいると頼もしい。皆を統率して誘導していく。やっぱり慧護はしっかりしている人間だ。
活気を取り戻す空気に、いつものように外でぽつんと取り残される僕がいた。
