先生、野田君の目が今日も死んでいます

 俺には時間が無い。
 食べるのも寝るのも後回し。今じゃないと、今動かないと、全部手放さなければいけなくなる。
 そんなこと、絶対に我慢できない。

「だからさ、深町の"それ"挿れて、サクっとイかせてくれないかな」

 俺は深町の下半身を指差した。

「……なっ……、なっ……!!」 

 なぜこんなことに……!?

 深町のよく日焼けた顔に声にならない声がありありと表現される。
 正座のまま驚愕の表情を浮かべて二の句が継げない深町の耳元に唇を寄せて、俺はわざとらしくゆっくりと囁く。

「取ってくれるんだろ? 『せ・き・に・ん』」

 2年の同じクラスになってから3か月。俺は今まで話したことすらなかった深町と、一足飛びに深い仲になろうとしていた。