カンカン、カンカン。
「「えい、やあ!」」
今日は一日予定が何もなかったが、クリスちゃんが朝から屋敷に遊びに来ていた。
最初に庭で剣の手合わせを行っており、結構激しく打ち合っていた。
というのも、僕もクリスちゃんも身体能力強化魔法を使っていたからだ。
クリスちゃんは、魔法剣の他に魔法障壁と身体能力強化魔法が使えた。
剣の基礎訓練が疎かにならないように、最初は魔法を使わないで手合わせしている。
ちなみに、スラちゃんたちも小さな木剣を使ってお互いに手合わせしていた。
「うーん、やっぱり魔法を使うとケン君には全然敵わないよー!」
休憩になると、芝生に座って汗を拭きながらクリスちゃんが文句を言ってきた。
剣技になると、クリスちゃんの方が上なんだけどね。
スラちゃんたちも、そうだよってフリフリと触手を振っていた。
「じゃあ、休憩したら勉強しようね。少しでもしないと、ケーラさんに怒られちゃうよ」
「うー、勉強は嫌いだよ……」
クリスちゃんは頭は良いはずなんだけど、体を動かす方が好きだった。
活発な性格なクリスちゃんらしいが、ここは我慢してもらいましょう。
僕の側にいるハンナおばさんも、クリスちゃんのちょっと不貞腐れた態度に思わず苦笑いしていた。
カキカキカキ。
「えっとね、これはこうだよ」
「うーん、えーっと……」
勉強部屋に移動し、僕はクリスちゃんに勉強を教えていた。
同年代の子がどれくらいの知識を持っているか分からないが、クリスちゃんは頭が良い方だと思った。
理解力も優れているし、教えたことをどんどんと吸収していた。
スラちゃんはというと、チビスライムたちに文字の書き方を教えていた。
スラちゃんは僕と一緒に勉強することもあり、とても頭が良かった。
クリスちゃんに勉強を教えることもでき、少なくとも初級官僚試験に合格できるだけの知識はあった。
「じゃあ、今日はここまでにしようね」
「はふう、疲れた……」
二時間みっちりと勉強したのもあり、クリスちゃんは思わず机に突っ伏していた。
チビスライムたちも、クリスちゃんと同様にかなり疲れたみたいだ。
でも、この後は昼食が待っているので、クリスちゃんと一緒に食堂に移動した。
「モグモグ。ケン君、午後は治療に行くんだっけ?」
「ちょうど、クリスちゃんのお屋敷の隣にいる貴族家だよ」
「もしかしたら、あのおばあちゃんかな? とっても優しい人だよ」
確か年配の女性を治療する依頼だったけど、クリスちゃんの知り合いだったんだ。
昼食後にクリスちゃんをダイナー男爵に送ると、どうもケーラさんも知っている人だと判明した。
クリスちゃん、ケーラさんも、僕と一緒に治療についてくることになった。
「あっ、やっぱりアンナおばあちゃんだったんだね」
「あら、クリスちゃんじゃない。治療に一緒についてきたのね」
「ケン君がアンナおばあちゃんの治療をするから、一緒についてきたんだよ」
ダイナー男爵家の隣にあるベイカー男爵家の屋敷に向かい、直ぐに治療対象者の部屋に案内された。
部屋にいたのは白髪の年配の女性で、ベッドに横になりながらクリスちゃんとにこやかに話をしていた。
何はともあれ、おばあさんの治療をしないと。
僕とスラちゃんは、直ぐに魔力を溜め始めた。
シュイン、ぴかー!
「ふう、無事に治療は終わりました。ただ、加齢による関節の歪みは完治できませんでした」
「ふふ、自分の体の事は自分が一番分かっているわ。それに、とっても体は良くなったわ」
おばあさんは、ニコリとしながら返事をした。
回復魔法も完璧ではないし、加齢による体力低下も見受けられた。
それでも、全身の悪いところは可能な限り治療した。
「おばちゃん、元気になって良かったね!」
「ええ、良かったわ。これで、王太子殿下の結婚式を見に行く事もできるわ」
アーサー様の結婚式に参列する人はかなり多く、貴族の関係者も沢山参加する。
僕は貴族当主だから大教会の中にも入るが、沿道に設けられたスペースでパレードを見学する人もいる。
もちろん警備も厳重になるし、既に各地の駐屯地から応援の兵も来ていた。
「いーなー。ケン君は、披露宴にも参加するんだよね」
「貴族当主ってのもあるし、上級官僚にもなったからだって。警備の関係で、披露宴に参加する人も制限するらしいよ」
「クリスも、おめでとうって言いたかったなあ。今度会った時に言ってみよう」
クリスちゃんはアーサー様とは殆ど面識はないが、メアリーさんとは仲良しだった。
結婚式が終わって直ぐにメアリーさんと会う機会がありそうだし、きっと大丈夫だと思うよ。
「【蒼の治癒師】様は、とても優しい人なのね」
「ええ、クリスにもとても良くしてくれますし、兵や町の人からも尊敬を集めていますわ」
おばあさんとケーラさんは、楽しそうに話をしているクリスちゃんと僕を見つめていた。
その後も少しお話をして、おばあさんの部屋を出た。
無事に治療を終えて、僕たちもホッとした。
その後はケーラさんにダイナー男爵家に招待されて、少しお茶をしていた。
最近は、ダイナー男爵家でもクリスちゃんは勉強を頑張っているという。
きっと、もっともっとクリスちゃんも凄くなるはずだね。
「「えい、やあ!」」
今日は一日予定が何もなかったが、クリスちゃんが朝から屋敷に遊びに来ていた。
最初に庭で剣の手合わせを行っており、結構激しく打ち合っていた。
というのも、僕もクリスちゃんも身体能力強化魔法を使っていたからだ。
クリスちゃんは、魔法剣の他に魔法障壁と身体能力強化魔法が使えた。
剣の基礎訓練が疎かにならないように、最初は魔法を使わないで手合わせしている。
ちなみに、スラちゃんたちも小さな木剣を使ってお互いに手合わせしていた。
「うーん、やっぱり魔法を使うとケン君には全然敵わないよー!」
休憩になると、芝生に座って汗を拭きながらクリスちゃんが文句を言ってきた。
剣技になると、クリスちゃんの方が上なんだけどね。
スラちゃんたちも、そうだよってフリフリと触手を振っていた。
「じゃあ、休憩したら勉強しようね。少しでもしないと、ケーラさんに怒られちゃうよ」
「うー、勉強は嫌いだよ……」
クリスちゃんは頭は良いはずなんだけど、体を動かす方が好きだった。
活発な性格なクリスちゃんらしいが、ここは我慢してもらいましょう。
僕の側にいるハンナおばさんも、クリスちゃんのちょっと不貞腐れた態度に思わず苦笑いしていた。
カキカキカキ。
「えっとね、これはこうだよ」
「うーん、えーっと……」
勉強部屋に移動し、僕はクリスちゃんに勉強を教えていた。
同年代の子がどれくらいの知識を持っているか分からないが、クリスちゃんは頭が良い方だと思った。
理解力も優れているし、教えたことをどんどんと吸収していた。
スラちゃんはというと、チビスライムたちに文字の書き方を教えていた。
スラちゃんは僕と一緒に勉強することもあり、とても頭が良かった。
クリスちゃんに勉強を教えることもでき、少なくとも初級官僚試験に合格できるだけの知識はあった。
「じゃあ、今日はここまでにしようね」
「はふう、疲れた……」
二時間みっちりと勉強したのもあり、クリスちゃんは思わず机に突っ伏していた。
チビスライムたちも、クリスちゃんと同様にかなり疲れたみたいだ。
でも、この後は昼食が待っているので、クリスちゃんと一緒に食堂に移動した。
「モグモグ。ケン君、午後は治療に行くんだっけ?」
「ちょうど、クリスちゃんのお屋敷の隣にいる貴族家だよ」
「もしかしたら、あのおばあちゃんかな? とっても優しい人だよ」
確か年配の女性を治療する依頼だったけど、クリスちゃんの知り合いだったんだ。
昼食後にクリスちゃんをダイナー男爵に送ると、どうもケーラさんも知っている人だと判明した。
クリスちゃん、ケーラさんも、僕と一緒に治療についてくることになった。
「あっ、やっぱりアンナおばあちゃんだったんだね」
「あら、クリスちゃんじゃない。治療に一緒についてきたのね」
「ケン君がアンナおばあちゃんの治療をするから、一緒についてきたんだよ」
ダイナー男爵家の隣にあるベイカー男爵家の屋敷に向かい、直ぐに治療対象者の部屋に案内された。
部屋にいたのは白髪の年配の女性で、ベッドに横になりながらクリスちゃんとにこやかに話をしていた。
何はともあれ、おばあさんの治療をしないと。
僕とスラちゃんは、直ぐに魔力を溜め始めた。
シュイン、ぴかー!
「ふう、無事に治療は終わりました。ただ、加齢による関節の歪みは完治できませんでした」
「ふふ、自分の体の事は自分が一番分かっているわ。それに、とっても体は良くなったわ」
おばあさんは、ニコリとしながら返事をした。
回復魔法も完璧ではないし、加齢による体力低下も見受けられた。
それでも、全身の悪いところは可能な限り治療した。
「おばちゃん、元気になって良かったね!」
「ええ、良かったわ。これで、王太子殿下の結婚式を見に行く事もできるわ」
アーサー様の結婚式に参列する人はかなり多く、貴族の関係者も沢山参加する。
僕は貴族当主だから大教会の中にも入るが、沿道に設けられたスペースでパレードを見学する人もいる。
もちろん警備も厳重になるし、既に各地の駐屯地から応援の兵も来ていた。
「いーなー。ケン君は、披露宴にも参加するんだよね」
「貴族当主ってのもあるし、上級官僚にもなったからだって。警備の関係で、披露宴に参加する人も制限するらしいよ」
「クリスも、おめでとうって言いたかったなあ。今度会った時に言ってみよう」
クリスちゃんはアーサー様とは殆ど面識はないが、メアリーさんとは仲良しだった。
結婚式が終わって直ぐにメアリーさんと会う機会がありそうだし、きっと大丈夫だと思うよ。
「【蒼の治癒師】様は、とても優しい人なのね」
「ええ、クリスにもとても良くしてくれますし、兵や町の人からも尊敬を集めていますわ」
おばあさんとケーラさんは、楽しそうに話をしているクリスちゃんと僕を見つめていた。
その後も少しお話をして、おばあさんの部屋を出た。
無事に治療を終えて、僕たちもホッとした。
その後はケーラさんにダイナー男爵家に招待されて、少しお茶をしていた。
最近は、ダイナー男爵家でもクリスちゃんは勉強を頑張っているという。
きっと、もっともっとクリスちゃんも凄くなるはずだね。


