「うーん……」
「むにゃむにゃ……」
翌朝、目が覚めると僕とクリスの間でランディちゃんがピタっとくっつきながら一緒に寝ていた。
実は、ランディちゃんから僕達と一緒に寝たいというリクエストがあった。
ワーナーさんとエリさんに念のために確認し、一緒に寝ても問題ないという事になった。
なお、マミちゃんはまだお母さんのエリさんの側が良いようで、はしゃいでいたのもあってか夕食の後に直ぐに眠くなっていた。
さて、今日は国境に移動して帝国の麓の町に移動しないとならない。
僕はベッドから体を起こすと、先に起きたスラちゃん達と共にクリスとランディちゃんを起こそうとしたのだった。
「それでは、帰国の際にまた寄らせて頂きます」
「うむ。王国と帝国との橋渡しが無事に終わる事を期待する」
朝食を食べて身支度を整え、僕達は玄関前に集まった。
ヘルナンデス様とハーデス様がガッチリと握手し、更にハーデス様は僕達にも握手してくれた。
「じゃあ、また直ぐに会おうね」
「いってらっしゃーい!」
「しゃーい!」
馬車に乗り込む僕達に、ランディちゃんとマミちゃんが元気よく手を振った。
こうして、僕達を乗せた馬車はガルフォース辺境伯家の屋敷から国境の前線基地へと向かった。
「予定では、麓の町に移動後に帝国軍の魔導船に乗って帝都へ向かうんですよね?」
「私も知っている帝国軍の幹部が同乗する。帝都までの道中は、軍が安全を確保する」
馬車内で、ヘルナンデス様がこの後のスケジュールを教えてくれた。
何回も確認はしているが、やはり帝国軍が護衛している間は大丈夫らしい。
スラちゃん達も馬車の周囲を警戒する中、無事に帝国との国境の前線基地に到着。
「皆さま、お待ちしておりました」
馬車を降りると、今日もメガネがキラリとしているピーター様が僕達を出迎えた。
うん、変態司令官なのにやはり仕事ができる。
何かあっても、ピーター様の後ろに控えているニーナさんと顔見知りの兵が、暴走したピーター様を止めてくれるはずだ。
「皆さまには、司令官室にて休憩頂きます。もう間もなく、帝国軍の迎えがくる予定です」
「ピーター、流石だな」
ピーター様の手際の良さに、ヘルナンデス様も苦笑しながら賞賛した。
なお、以前ピーター様から頬ずりされたスラちゃんは、クリスの腕の中から動かないぞという鉄の意志を示していた。
更に、チビスライム達も出発時間まで基地内を探検しに行ってしまった。
何はともあれ、僕達は司令官室へと移動した。
「帝国軍とは、常に定時連絡を欠かさない様にしております。また、王国軍も兵の体調管理などに気をつけております。ポーションなどの治療薬も、定期的に新しい物へと交換しています」
司令官室でピーター様が前線基地の様子を教えてくれたが、やはりピーター様は事務能力が高い。
ヘルナンデス様とルーカス様も、ピーター様の話を聞き流石だと頷いていた。
「王国と帝国が国交を結び、通商が再開される可能性もなる。そうなると、この前線基地の持つ意味も上がるだろう」
「私も、その様に思っております。国民の安全を守る為の前線基地として、更に機能向上を図ってまいります」
ヘルナンデス様の意見に、ピーター様は淀みなく返事をした。
僕も、今すぐでないにしても前線基地は重要なところになると思っていた。
陛下もアーサー様も帝国との貿易の重要性を理解していたが、最初のうちは段階的な取引になるだろうと予想していた。
「武器や装備品などの更新も、適宜行っております。武器のメンテナンス担当を、もう少し増やす予定です」
「キチンとした装備を整えることは、まさに国防に繋がる。早急に手配しよう」
ルーカス様は、直ぐに通信用魔導具で関係部署に連絡した。
後方支援部隊の充実も、今の軍部の重要課題だ。
戦争が終わったのだから、もっと他の事に予算をまわせと言っている者もいる。
だけど、予算は限られているし、使用用途もハッキリとしないとならない。
そもそも、声だけ大きい者はキチンとした事に予算を使っていなくて捕まっていた。
「後は、ケンの結婚式とパレードが凄かったという話を、王都から来た交代部隊から聞いております。流石、【蒼の治癒師】だという事です」
「はっきり言って、兄上の結婚式時のパレードよりも凄かった。王国史に残るパレードだと言えよう」
ゴホッ、ゴホッ。
あ、危うくお茶を吹き出しそうになった。
僕の隣に座るクリスも、ちょっとむせていた。
ルーカス様だけでなく、ヘルナンデス様とスラちゃんはそのくらい当たり前だといった反応だ。
うう、まさかそんな噂になるほどだとは思わなかった。
「主な事につきましては、以上となります。今後も、定期連絡を欠かさぬようにいたします」
こうして、ピーター様からの報告は無事に終わった。
終わったのだけど、後半は何故か僕の話で盛り上がっていた。
当事者を目の前にして、逸話とか言うのはとても恥ずかしい。
きっと、僕の顔は真っ赤になっていただろう。
なお、クリスは途中からスラちゃんと談笑して恥ずかしい話をクリアしていたのだった。
「むにゃむにゃ……」
翌朝、目が覚めると僕とクリスの間でランディちゃんがピタっとくっつきながら一緒に寝ていた。
実は、ランディちゃんから僕達と一緒に寝たいというリクエストがあった。
ワーナーさんとエリさんに念のために確認し、一緒に寝ても問題ないという事になった。
なお、マミちゃんはまだお母さんのエリさんの側が良いようで、はしゃいでいたのもあってか夕食の後に直ぐに眠くなっていた。
さて、今日は国境に移動して帝国の麓の町に移動しないとならない。
僕はベッドから体を起こすと、先に起きたスラちゃん達と共にクリスとランディちゃんを起こそうとしたのだった。
「それでは、帰国の際にまた寄らせて頂きます」
「うむ。王国と帝国との橋渡しが無事に終わる事を期待する」
朝食を食べて身支度を整え、僕達は玄関前に集まった。
ヘルナンデス様とハーデス様がガッチリと握手し、更にハーデス様は僕達にも握手してくれた。
「じゃあ、また直ぐに会おうね」
「いってらっしゃーい!」
「しゃーい!」
馬車に乗り込む僕達に、ランディちゃんとマミちゃんが元気よく手を振った。
こうして、僕達を乗せた馬車はガルフォース辺境伯家の屋敷から国境の前線基地へと向かった。
「予定では、麓の町に移動後に帝国軍の魔導船に乗って帝都へ向かうんですよね?」
「私も知っている帝国軍の幹部が同乗する。帝都までの道中は、軍が安全を確保する」
馬車内で、ヘルナンデス様がこの後のスケジュールを教えてくれた。
何回も確認はしているが、やはり帝国軍が護衛している間は大丈夫らしい。
スラちゃん達も馬車の周囲を警戒する中、無事に帝国との国境の前線基地に到着。
「皆さま、お待ちしておりました」
馬車を降りると、今日もメガネがキラリとしているピーター様が僕達を出迎えた。
うん、変態司令官なのにやはり仕事ができる。
何かあっても、ピーター様の後ろに控えているニーナさんと顔見知りの兵が、暴走したピーター様を止めてくれるはずだ。
「皆さまには、司令官室にて休憩頂きます。もう間もなく、帝国軍の迎えがくる予定です」
「ピーター、流石だな」
ピーター様の手際の良さに、ヘルナンデス様も苦笑しながら賞賛した。
なお、以前ピーター様から頬ずりされたスラちゃんは、クリスの腕の中から動かないぞという鉄の意志を示していた。
更に、チビスライム達も出発時間まで基地内を探検しに行ってしまった。
何はともあれ、僕達は司令官室へと移動した。
「帝国軍とは、常に定時連絡を欠かさない様にしております。また、王国軍も兵の体調管理などに気をつけております。ポーションなどの治療薬も、定期的に新しい物へと交換しています」
司令官室でピーター様が前線基地の様子を教えてくれたが、やはりピーター様は事務能力が高い。
ヘルナンデス様とルーカス様も、ピーター様の話を聞き流石だと頷いていた。
「王国と帝国が国交を結び、通商が再開される可能性もなる。そうなると、この前線基地の持つ意味も上がるだろう」
「私も、その様に思っております。国民の安全を守る為の前線基地として、更に機能向上を図ってまいります」
ヘルナンデス様の意見に、ピーター様は淀みなく返事をした。
僕も、今すぐでないにしても前線基地は重要なところになると思っていた。
陛下もアーサー様も帝国との貿易の重要性を理解していたが、最初のうちは段階的な取引になるだろうと予想していた。
「武器や装備品などの更新も、適宜行っております。武器のメンテナンス担当を、もう少し増やす予定です」
「キチンとした装備を整えることは、まさに国防に繋がる。早急に手配しよう」
ルーカス様は、直ぐに通信用魔導具で関係部署に連絡した。
後方支援部隊の充実も、今の軍部の重要課題だ。
戦争が終わったのだから、もっと他の事に予算をまわせと言っている者もいる。
だけど、予算は限られているし、使用用途もハッキリとしないとならない。
そもそも、声だけ大きい者はキチンとした事に予算を使っていなくて捕まっていた。
「後は、ケンの結婚式とパレードが凄かったという話を、王都から来た交代部隊から聞いております。流石、【蒼の治癒師】だという事です」
「はっきり言って、兄上の結婚式時のパレードよりも凄かった。王国史に残るパレードだと言えよう」
ゴホッ、ゴホッ。
あ、危うくお茶を吹き出しそうになった。
僕の隣に座るクリスも、ちょっとむせていた。
ルーカス様だけでなく、ヘルナンデス様とスラちゃんはそのくらい当たり前だといった反応だ。
うう、まさかそんな噂になるほどだとは思わなかった。
「主な事につきましては、以上となります。今後も、定期連絡を欠かさぬようにいたします」
こうして、ピーター様からの報告は無事に終わった。
終わったのだけど、後半は何故か僕の話で盛り上がっていた。
当事者を目の前にして、逸話とか言うのはとても恥ずかしい。
きっと、僕の顔は真っ赤になっていただろう。
なお、クリスは途中からスラちゃんと談笑して恥ずかしい話をクリアしていたのだった。


