明日、いよいよシンシアお姉様が婿入りをする相手の貴族家との顔合わせが行われる。
僕もクリスも、どんな人が相手なのかとっても楽しみにしていた。
エレンお祖父様曰く、誠実でとても良い人だと聞いていた。
「クリス、準備は出来たかな?」
「バッチリだよ!」
今日は、元々の予定で王都の教会で奉仕活動を行うことになっていた。
場所も貴族街にある教会らしく、大教会での奉仕活動で会った貴族令嬢たちが手伝ってくれることになった。
もちろん、スラちゃんたちもやる気満々で準備を進めた。
屋敷から近いところらしいが、念のためにと馬車に乗って移動することにした。
「「おはようございます」」
「おはようございます。本日は、宜しくお願いいたします」
教会に入ると、シスターさんが僕たちを出迎えてくれた。
早速治療の準備を進めようとすると、今日来ないはずのこの方が何故か教会に姿を現した。
「ケン、クリスちゃん、お疲れ様ね」
「あれ? シンシアお姉様です」
「あっ、本当だ」
シンシアお姉様は、明日の顔合わせの準備のために不在のはずだ。
何でここにいるのかと、クリスやスラちゃん達も不思議そうに首を傾げていた。
すると、シンシアお姉様は意外な理由を教えてくれた。
「実は、今日意見収集を担当する人が、たまたま私が嫁ぐ人なのよ。だから、先に紹介しておこうと思ってね」
シンシアお姉様が呼び寄せた背の高いスラッとした銀髪ショートカットのイケメンが、シンシアお姉様と結婚する人だという。
「初めまして、メダリオン男爵家のガイアと申します。今後とも、宜しくお願いいたします」
とても礼儀正しい人で、スラちゃんたちも凄いと褒めていた。
もちろん、僕もとても良い人だと感じた。
「実はね、私がケンと会う前からお互いに知っていたのよ。だから、ケンが有名になっても接し方は変わらなかったわ」
「財務官僚の中には、明らかにケン君に下心を持って接するためにシンシアに近づこうとしているものがいました。もちろん、そういう動きは多くの人によって排除されましたが」
シンシアお姉様は、中々難しい立場に置かれていたもんなあ。
それでも、変わらずシンシアお姉様と接していたのだから、ガイアさんは凄いと思った。
そして、このタイミングでこの人が姿を現したのです。
「おっ、頑張っているみたいだな」
「あれ? ナッシュお兄様だ」
クリスちゃんの兄のナッシュさんが、兵の装備一式を着て部下を引き連れてやってきたのだ。
すると、ナッシュさんは一人の女性を連れてきた。
確か、大教会での奉仕活動の際に毎回姿を見せていた貴族令嬢だ。
「たまたま研修で王都に戻ってきたんだよ。ついでに紹介しようと思ってね。レイカー男爵家のコリーナだ」
「コリーナと申します。ナッシュ様と良い縁を結べそうで、とても嬉しく思います」
コリーナさんは栗毛のふわふわのセミロングヘアで、とても優しくて穏やかな人だった。
奉仕活動も一生懸命で、シスターさんも褒めていたっけ。
もちろん、スラちゃんたちも前から良い人だと言ってた。
そして、たまたま親戚になりそうな人たちが集まったので、お互いに軽く自己紹介をすることに。
「ケンの周りにいる人は、みんな幸せになりそうね」
「そうですわね。流石【蒼の治癒師】様ですわ」
シンシアお姉様とコリーナさんは元々奉仕活動などで顔見知りだったので、お互いに仲良く話をしていた。
ガイアさんとナッシュさんも仲良さそうにしていて、とても良い感じだと思った。
そんなナッシュさんに、クリスがあることを質問してきた。
「ナッシュお兄様、何で屋敷に戻って来なかったの?」
「直ぐに地方に戻るからだよ。秋になれば、ずっと屋敷にいるはずだよ」
「はあ、絶対にお母様に怒られるパターンだ……」
何というか、地方でぷらぷらと独り暮らしを満喫していたナッシュさんらしい言い訳だった。
シンシアお姉様はこれで屋敷に戻るそうなので、僕たちも早速治療を始めた。
シュイン、ぴかー!
「はい、これで膝だけでなく他の悪い所も良くなりましたよ」
「【蒼の治癒師】様、本当にありがとうございます。噂に違わない腕ですわ」
教会が貴族街にある関係上、屋敷に勤めている使用人も多く治療に訪れた。
僕達は身分関係なくどんな人でも治療をするが、中にはこんな治療もあった。
シュイン、ぴかー!
「これで大丈夫だよ。元気になって良かったね」
「ブルル」
馬車を引く馬の治療だって、僕達にとっては治療に変わりない。
今も、クリスがシロちゃんと共に脚を怪我した馬を治療していた。
番犬や番狼も治療するし、中には貴族の令嬢などが飼っている動物を治療することもあった。
「ケン様は、本当にお優しいですね」
「僕たちは、治療できるのであればどんどんと治療したいですから」
「人だろうと動物だろうと関係なく治療する、とても素晴らしいと思います」
教会を統括する司祭様も、今日の奉仕活動をとても良く思ってくれた。
こうして治療を続けていき、奉仕活動を無事に終えることができた。
「やはり、ケン様はとても優しいと思いましたわ」
「そうですわね。また、宜しくお願いしますわ」
コリーナさんや他の貴族令嬢も、とても充実した一日だと満足そうだった。
僕も、まさかここで親戚になる人と会えるとは思わなかった。
シンシアお姉様と結婚する本人とは会えたけど、まだメダリオン男爵夫妻とは会えていない。
いったいどういう人なのかなと思いながら、僕とクリスも馬車に乗って帰路についたのだった。
僕もクリスも、どんな人が相手なのかとっても楽しみにしていた。
エレンお祖父様曰く、誠実でとても良い人だと聞いていた。
「クリス、準備は出来たかな?」
「バッチリだよ!」
今日は、元々の予定で王都の教会で奉仕活動を行うことになっていた。
場所も貴族街にある教会らしく、大教会での奉仕活動で会った貴族令嬢たちが手伝ってくれることになった。
もちろん、スラちゃんたちもやる気満々で準備を進めた。
屋敷から近いところらしいが、念のためにと馬車に乗って移動することにした。
「「おはようございます」」
「おはようございます。本日は、宜しくお願いいたします」
教会に入ると、シスターさんが僕たちを出迎えてくれた。
早速治療の準備を進めようとすると、今日来ないはずのこの方が何故か教会に姿を現した。
「ケン、クリスちゃん、お疲れ様ね」
「あれ? シンシアお姉様です」
「あっ、本当だ」
シンシアお姉様は、明日の顔合わせの準備のために不在のはずだ。
何でここにいるのかと、クリスやスラちゃん達も不思議そうに首を傾げていた。
すると、シンシアお姉様は意外な理由を教えてくれた。
「実は、今日意見収集を担当する人が、たまたま私が嫁ぐ人なのよ。だから、先に紹介しておこうと思ってね」
シンシアお姉様が呼び寄せた背の高いスラッとした銀髪ショートカットのイケメンが、シンシアお姉様と結婚する人だという。
「初めまして、メダリオン男爵家のガイアと申します。今後とも、宜しくお願いいたします」
とても礼儀正しい人で、スラちゃんたちも凄いと褒めていた。
もちろん、僕もとても良い人だと感じた。
「実はね、私がケンと会う前からお互いに知っていたのよ。だから、ケンが有名になっても接し方は変わらなかったわ」
「財務官僚の中には、明らかにケン君に下心を持って接するためにシンシアに近づこうとしているものがいました。もちろん、そういう動きは多くの人によって排除されましたが」
シンシアお姉様は、中々難しい立場に置かれていたもんなあ。
それでも、変わらずシンシアお姉様と接していたのだから、ガイアさんは凄いと思った。
そして、このタイミングでこの人が姿を現したのです。
「おっ、頑張っているみたいだな」
「あれ? ナッシュお兄様だ」
クリスちゃんの兄のナッシュさんが、兵の装備一式を着て部下を引き連れてやってきたのだ。
すると、ナッシュさんは一人の女性を連れてきた。
確か、大教会での奉仕活動の際に毎回姿を見せていた貴族令嬢だ。
「たまたま研修で王都に戻ってきたんだよ。ついでに紹介しようと思ってね。レイカー男爵家のコリーナだ」
「コリーナと申します。ナッシュ様と良い縁を結べそうで、とても嬉しく思います」
コリーナさんは栗毛のふわふわのセミロングヘアで、とても優しくて穏やかな人だった。
奉仕活動も一生懸命で、シスターさんも褒めていたっけ。
もちろん、スラちゃんたちも前から良い人だと言ってた。
そして、たまたま親戚になりそうな人たちが集まったので、お互いに軽く自己紹介をすることに。
「ケンの周りにいる人は、みんな幸せになりそうね」
「そうですわね。流石【蒼の治癒師】様ですわ」
シンシアお姉様とコリーナさんは元々奉仕活動などで顔見知りだったので、お互いに仲良く話をしていた。
ガイアさんとナッシュさんも仲良さそうにしていて、とても良い感じだと思った。
そんなナッシュさんに、クリスがあることを質問してきた。
「ナッシュお兄様、何で屋敷に戻って来なかったの?」
「直ぐに地方に戻るからだよ。秋になれば、ずっと屋敷にいるはずだよ」
「はあ、絶対にお母様に怒られるパターンだ……」
何というか、地方でぷらぷらと独り暮らしを満喫していたナッシュさんらしい言い訳だった。
シンシアお姉様はこれで屋敷に戻るそうなので、僕たちも早速治療を始めた。
シュイン、ぴかー!
「はい、これで膝だけでなく他の悪い所も良くなりましたよ」
「【蒼の治癒師】様、本当にありがとうございます。噂に違わない腕ですわ」
教会が貴族街にある関係上、屋敷に勤めている使用人も多く治療に訪れた。
僕達は身分関係なくどんな人でも治療をするが、中にはこんな治療もあった。
シュイン、ぴかー!
「これで大丈夫だよ。元気になって良かったね」
「ブルル」
馬車を引く馬の治療だって、僕達にとっては治療に変わりない。
今も、クリスがシロちゃんと共に脚を怪我した馬を治療していた。
番犬や番狼も治療するし、中には貴族の令嬢などが飼っている動物を治療することもあった。
「ケン様は、本当にお優しいですね」
「僕たちは、治療できるのであればどんどんと治療したいですから」
「人だろうと動物だろうと関係なく治療する、とても素晴らしいと思います」
教会を統括する司祭様も、今日の奉仕活動をとても良く思ってくれた。
こうして治療を続けていき、奉仕活動を無事に終えることができた。
「やはり、ケン様はとても優しいと思いましたわ」
「そうですわね。また、宜しくお願いしますわ」
コリーナさんや他の貴族令嬢も、とても充実した一日だと満足そうだった。
僕も、まさかここで親戚になる人と会えるとは思わなかった。
シンシアお姉様と結婚する本人とは会えたけど、まだメダリオン男爵夫妻とは会えていない。
いったいどういう人なのかなと思いながら、僕とクリスも馬車に乗って帰路についたのだった。


