なんだなんだと四人は興味津々で、僕は視線を浴びた。
「あのですね、ちょっと待っててください。今から、とあるものをお見せします……」
恥ずかしいなぁ、やっぱり見せるのやめようかなぁ。でも、この状況から抜け出すにはこれを利用するしか方法を思いつかなかった。
えいっ!
勢いよく僕のスマホの画面をみんなの前へ。
「ん? これは?」
「僕の秘密のアカウントです!!!」
『いっぴょん@王子たちに命ささげ中』
もう、なんの目的でアカウント作ったか、バレバレ。
「これの、何が秘密なの~?」
しーおんくんには分からないのかな。
「ねぇ、特に秘密な感じでもないしね!」
みずっきくんも分からないの?
「あのですね、このアカウントはプリレボへの愛を叫ぶために作ったアカウントなんです!」
僕は覚悟を決めて叫んだ。
「わっ、すごい。僕たちがグループでメジャーデビューした四年生の時のこと、ずっしり毎日書いてくれてる!」
いつの間にか僕たちから離れて、自分のスマホでチェックしているそたくん。
「そうなの? 内容が気になるから僕も見てみよう」
気がつけば全員スマホで僕のアカウントの文章を読んでいた。
「プリレボメジャーデビュー前の、レッスン生の時のことも……えっ、僕の三歳の時の俳優デビューした作品のことにも触れている!」
そう、僕はプリレボに惚れてから、そたくんの俳優デビュー作までも細かくチェックしていたのだ。こんなに詳しすぎて、逆に怖がられたりしないだろうか……。はぁ、そんな不安が生まれてしまうから、できれば隠し通したかったんだ。
「いつきんはこんなにプリレボを好きでいてくれたんだね? ありがとう!」
「嬉しいな! ありがと~」
「いつきん、ありがとう。僕もいつきん好きだよ」
「ふっ、ありがと」
そたくん、しーおん、みずっきくん、そしてれんくんまでも。みんなからお礼をもらった。星たちの光が僕を優しく包み込んでくれた!
一緒に活動する仲間ではなく、ずっとプリレボに憧れていた時代を思い出す。なんか今は素直に気持ちを伝えられそう――。
僕は立ち上がると、ピンとまっすぐに立った。
「それでは、長いですが聞いてください。プリレボのことが、純粋に好きでした。プリレボの存在は小学四年生の時に、アイドル好きな姉のお陰で知ることが出来ました。同じ歳でこんなに王子みたいにカッコよくて、ダンスも歌も上手くて、尊敬するなぁと最初は思うだけでした。だけどすぐに四人から目が離せなくなり、ずっと今日まで大好きなまま生きています。落ち込んだ日には歌、いや、プリレボの存在がいつも僕の心に光を照らしてくれました。星のように明るい王子たちを見習い、自分からクラスメイトに話しかけて、目も合わせて会話をしてみようと決心した日もありました。そして年月は過ぎ、中学で同じクラスになった時には、夢かなとしばらく思っていました。そして今はこうして一緒にいられて……グズン」
最後まできちんと気持ちを伝えようと思ったのに、もう無理だ限界だ。
ぽろぽろぽろぽろ。
泣きすぎているとみんなが集まってきて、ぎゅっとしてくれた。五人でぎゅうぎゅうして押し合いみたいになった。
「いつきんみたいに思ってくれる人がいるから、僕たちはずっと頑張れているんだよね!」
「そうそう、みんなの星になるのが疲れた時に、いつきんみたいに応援してくれる人を思い出して、まだ頑張れる! まだ輝いていられるーってさ……グズン」
そたくん、みずっきくんがそれぞれ嬉しい言葉をかけてくれた。
しーおんくんとれんくんは、よしよしと僕の頭を撫でてくれた。
あたたかいよぉ、プリレボは本当にあたたかい。
「プリンスレボリューション☆レインボー、一生大好きだよー!!!!」
しばらくすると気持ちが落ち着いてきた。
みずっきくんがハッと何かを思いついた顔をすると、僕をまじまじと見つめてきた。
「そういえば、さっきのいつきんの長い言葉、ちょっといじれば、歌や詩にできそうだよね」
「でも、もう同じ言葉は言えないなぁ……」
「そっか……」
「いや、言えなくても、動画撮ったから大丈夫だよ」
「えっ、しーおんくん、何で撮影を……恥ずかしいなぁ」
僕たちが会話をしていると、そたくんが質問してきた。
「そういえば、さっきのアカウントは僕たちに公開してから何かしようとしていたの?」
「あっ! そうだった!! あのですね、誰もあの映像を公開しないのなら、あのアカウントで公開してしまえばいいかと。葉月樹のアカウントなのはバレないと思いますし」
「なるほどね!」
詳しく説明した後は、そのアカウントで映像を載せることが決定した。
学校のテレビに映る映像をスマホで映した感じにして、SNSにアップした。学校の生徒がアップしたのだと思わせるために。
想像通りすぐに拡散されて、盛り上がった。
「そういえば、映像公開されたら僕が泣いちゃうと思ってくれてる人たちに、何かした方がいいかな?」
「そうだね、とりあえず泣かないアピールと、拡散しても大丈夫ありがとうアピールをしとけば、予想を超えそうなくらいに映像が広がるかもね」
『わっ!学校限定の動画が広まってるね!心配してくれていたみんな、僕は泣かないから大丈夫だよ! そして拡散しても大丈夫。ありがとう(ニッコリ顔文字)心を込めて部活で作った動画、どうでしたか?』
そたくんのアドバイスを聞くとすぐにみずっきくんはSNSに呟いた。すると想像を遥かに超えるぐらいに盛り上がっていった。
『和服姿の子、プリレボではないけれど一番好き(ハート)』
『緑の子、プリレボに馴染みすぎてる』
『五人グループでもよいかも?』
『プリレボでない生徒、神がかってない?』
……
僕に対しての嬉しい言葉がたくさんあった。
『袴の子は前世王子ではないけれど、何でプリレボと同じような設定……』
と、相変わらず僕の存在に否定的な言葉も見つけたけれど、僕の前世は和風王子だったと思うようにしてからは、以前ほど気にならなくなっていた。
『知り合いからの確実な情報なんだけど、プリレボ、新メンバーが加入するらしい』という噂も、芸能の噂話専門のフォロワー数百万人越えのアカウントからSNSに投稿された。
しばらく映像と、プリレボ新メンバー加入の話題は尽きることなく、時には交差しながら盛り上がっていた。
「あのですね、ちょっと待っててください。今から、とあるものをお見せします……」
恥ずかしいなぁ、やっぱり見せるのやめようかなぁ。でも、この状況から抜け出すにはこれを利用するしか方法を思いつかなかった。
えいっ!
勢いよく僕のスマホの画面をみんなの前へ。
「ん? これは?」
「僕の秘密のアカウントです!!!」
『いっぴょん@王子たちに命ささげ中』
もう、なんの目的でアカウント作ったか、バレバレ。
「これの、何が秘密なの~?」
しーおんくんには分からないのかな。
「ねぇ、特に秘密な感じでもないしね!」
みずっきくんも分からないの?
「あのですね、このアカウントはプリレボへの愛を叫ぶために作ったアカウントなんです!」
僕は覚悟を決めて叫んだ。
「わっ、すごい。僕たちがグループでメジャーデビューした四年生の時のこと、ずっしり毎日書いてくれてる!」
いつの間にか僕たちから離れて、自分のスマホでチェックしているそたくん。
「そうなの? 内容が気になるから僕も見てみよう」
気がつけば全員スマホで僕のアカウントの文章を読んでいた。
「プリレボメジャーデビュー前の、レッスン生の時のことも……えっ、僕の三歳の時の俳優デビューした作品のことにも触れている!」
そう、僕はプリレボに惚れてから、そたくんの俳優デビュー作までも細かくチェックしていたのだ。こんなに詳しすぎて、逆に怖がられたりしないだろうか……。はぁ、そんな不安が生まれてしまうから、できれば隠し通したかったんだ。
「いつきんはこんなにプリレボを好きでいてくれたんだね? ありがとう!」
「嬉しいな! ありがと~」
「いつきん、ありがとう。僕もいつきん好きだよ」
「ふっ、ありがと」
そたくん、しーおん、みずっきくん、そしてれんくんまでも。みんなからお礼をもらった。星たちの光が僕を優しく包み込んでくれた!
一緒に活動する仲間ではなく、ずっとプリレボに憧れていた時代を思い出す。なんか今は素直に気持ちを伝えられそう――。
僕は立ち上がると、ピンとまっすぐに立った。
「それでは、長いですが聞いてください。プリレボのことが、純粋に好きでした。プリレボの存在は小学四年生の時に、アイドル好きな姉のお陰で知ることが出来ました。同じ歳でこんなに王子みたいにカッコよくて、ダンスも歌も上手くて、尊敬するなぁと最初は思うだけでした。だけどすぐに四人から目が離せなくなり、ずっと今日まで大好きなまま生きています。落ち込んだ日には歌、いや、プリレボの存在がいつも僕の心に光を照らしてくれました。星のように明るい王子たちを見習い、自分からクラスメイトに話しかけて、目も合わせて会話をしてみようと決心した日もありました。そして年月は過ぎ、中学で同じクラスになった時には、夢かなとしばらく思っていました。そして今はこうして一緒にいられて……グズン」
最後まできちんと気持ちを伝えようと思ったのに、もう無理だ限界だ。
ぽろぽろぽろぽろ。
泣きすぎているとみんなが集まってきて、ぎゅっとしてくれた。五人でぎゅうぎゅうして押し合いみたいになった。
「いつきんみたいに思ってくれる人がいるから、僕たちはずっと頑張れているんだよね!」
「そうそう、みんなの星になるのが疲れた時に、いつきんみたいに応援してくれる人を思い出して、まだ頑張れる! まだ輝いていられるーってさ……グズン」
そたくん、みずっきくんがそれぞれ嬉しい言葉をかけてくれた。
しーおんくんとれんくんは、よしよしと僕の頭を撫でてくれた。
あたたかいよぉ、プリレボは本当にあたたかい。
「プリンスレボリューション☆レインボー、一生大好きだよー!!!!」
しばらくすると気持ちが落ち着いてきた。
みずっきくんがハッと何かを思いついた顔をすると、僕をまじまじと見つめてきた。
「そういえば、さっきのいつきんの長い言葉、ちょっといじれば、歌や詩にできそうだよね」
「でも、もう同じ言葉は言えないなぁ……」
「そっか……」
「いや、言えなくても、動画撮ったから大丈夫だよ」
「えっ、しーおんくん、何で撮影を……恥ずかしいなぁ」
僕たちが会話をしていると、そたくんが質問してきた。
「そういえば、さっきのアカウントは僕たちに公開してから何かしようとしていたの?」
「あっ! そうだった!! あのですね、誰もあの映像を公開しないのなら、あのアカウントで公開してしまえばいいかと。葉月樹のアカウントなのはバレないと思いますし」
「なるほどね!」
詳しく説明した後は、そのアカウントで映像を載せることが決定した。
学校のテレビに映る映像をスマホで映した感じにして、SNSにアップした。学校の生徒がアップしたのだと思わせるために。
想像通りすぐに拡散されて、盛り上がった。
「そういえば、映像公開されたら僕が泣いちゃうと思ってくれてる人たちに、何かした方がいいかな?」
「そうだね、とりあえず泣かないアピールと、拡散しても大丈夫ありがとうアピールをしとけば、予想を超えそうなくらいに映像が広がるかもね」
『わっ!学校限定の動画が広まってるね!心配してくれていたみんな、僕は泣かないから大丈夫だよ! そして拡散しても大丈夫。ありがとう(ニッコリ顔文字)心を込めて部活で作った動画、どうでしたか?』
そたくんのアドバイスを聞くとすぐにみずっきくんはSNSに呟いた。すると想像を遥かに超えるぐらいに盛り上がっていった。
『和服姿の子、プリレボではないけれど一番好き(ハート)』
『緑の子、プリレボに馴染みすぎてる』
『五人グループでもよいかも?』
『プリレボでない生徒、神がかってない?』
……
僕に対しての嬉しい言葉がたくさんあった。
『袴の子は前世王子ではないけれど、何でプリレボと同じような設定……』
と、相変わらず僕の存在に否定的な言葉も見つけたけれど、僕の前世は和風王子だったと思うようにしてからは、以前ほど気にならなくなっていた。
『知り合いからの確実な情報なんだけど、プリレボ、新メンバーが加入するらしい』という噂も、芸能の噂話専門のフォロワー数百万人越えのアカウントからSNSに投稿された。
しばらく映像と、プリレボ新メンバー加入の話題は尽きることなく、時には交差しながら盛り上がっていた。



