君に捧げる愛

 この物語の結末は最初から決まっていた。
 それでも私は彼を愛してしまった。
 それさえなければ、楽だったはずなのに。









「飲み物持ってきて」

 ベッドに横になり、点滴や心電図をとるためのチューブがあらゆるとこに繋がっている。腕をうごかすと数本のチューブが生々しく揺れる。

 冷蔵庫から麦茶を一本取り出し、手の温度で結露するそれを嶺緒(れお)さんの手に預ける。

「ん。ありがと。」

 私は16の頃から、嶺緒さんの「専属世話係」としてお父様に雇われた。