湯浴みを終えると、藤色の真新しい湯上がりが用意されていた。袖を通してみると、さらりとした生地は肌触りがとてもよかった。
紗世に連れられてやってきたのは、高い天井に大きな梁が通った広々とした食堂。
その中央にある大きな食卓テーブルに、タキが用意してくれた一人分の御膳が用意されていた。
「よくおいでくださいましたね。さあ、温かいうちに召し上がれ」
タキが優しく微笑み、お味噌汁をよそったお椀を置いてくれる。ふわりと立ちのぼる出汁の香り。小鉢には色鮮やかな煮物や焼き魚、茶碗にはつやっと輝いた白米が盛られている。
「いただきます……」
お味噌汁に口をつけると、口の中に懐かしい味が広がる。誰かが自分のために作ってくれた、心のこもった料理。もう二度と、自分は味わうことはないと思っていた。
「……っ、すごく、美味しいです」
胸が詰まって、視界が涙でみるみるうちに滲んでいく。ぽたりと大粒の涙が器の中に落ちそうになり、みづきは慌てて袖で目元を拭った。
「おかわりはたくさんありますからね。遠慮しないでたくさんお食べなさい」
「ありがとうございます……っ」
みづきは噛み締めながらごはんを口に運ぶ。
「あの……五百森さんは?」
みづきとともに帰ってきたはずなのに、朔哉はすぐに玄関を出て行ってしまった。
あれからまだ帰ってないみたいだ。
紗世に連れられてやってきたのは、高い天井に大きな梁が通った広々とした食堂。
その中央にある大きな食卓テーブルに、タキが用意してくれた一人分の御膳が用意されていた。
「よくおいでくださいましたね。さあ、温かいうちに召し上がれ」
タキが優しく微笑み、お味噌汁をよそったお椀を置いてくれる。ふわりと立ちのぼる出汁の香り。小鉢には色鮮やかな煮物や焼き魚、茶碗にはつやっと輝いた白米が盛られている。
「いただきます……」
お味噌汁に口をつけると、口の中に懐かしい味が広がる。誰かが自分のために作ってくれた、心のこもった料理。もう二度と、自分は味わうことはないと思っていた。
「……っ、すごく、美味しいです」
胸が詰まって、視界が涙でみるみるうちに滲んでいく。ぽたりと大粒の涙が器の中に落ちそうになり、みづきは慌てて袖で目元を拭った。
「おかわりはたくさんありますからね。遠慮しないでたくさんお食べなさい」
「ありがとうございます……っ」
みづきは噛み締めながらごはんを口に運ぶ。
「あの……五百森さんは?」
みづきとともに帰ってきたはずなのに、朔哉はすぐに玄関を出て行ってしまった。
あれからまだ帰ってないみたいだ。

