醜い羽の嫌われ者

「ね〜ね〜、レーンファ〜?」
「なんだよ」
あれから、どこへ行くにもミシェがついて回るようになった。
どうせすぐ飽きて付きまとわれなくなるだろうと思っていたけれども。
「レーンファ、移動教室行こ〜!」
「……」
「レーンファ、ご飯食べよ〜!」
「…」
「レーンファ、遊ぼ〜!」
「…っ…」
ちょっとずつ耐えていたのだけれど。
「レーンファ!!」
「あああああ!もう、一回黙れ!?」
「うんわかった」
諦める気0のミシェに押し負けたレーンファ。
(なんだコイツ、ぜんっぜん悪気がない…)
今も呑気にスイーツを食いながらレーンファの机に堂々と座ってる。
「なにがしたいんだよ」
心からの疑問だった。
青の白に近い色、薄水色ということはかなり高位な羽色のはず。
わざわざレーンファみたいな灰色に関わりに行くなんて体裁も悪いし、自分自身の印象も悪くなるだろうに。
「なにがしたんだろう」
「は?」
ミシェの馬鹿げた回答にレーンファは思い切り顔をしかめる。
その顔を見てミシェは不服そうに頬をふくらませる。
「何その顔〜!ひどいよ〜!」
「いや、意味わからないし」
(本当になにがしたいんだよコイツ)
ミシェはスプーンをくるりと回し、口に入れる。
「とりあえず出てけ」
「やーんひどい〜!」
喚くミシェを部屋から追い出す。
ミシェは顔が整っているが、表情がずっとニコニコしていて何を考えているのかわからない。
(…ほんとう)
「珍しいやつ…」