キモミ先輩


【月刊 怪談現代】
実体験⁉ わたしの恐怖エピソードコーナー(2026年1月号掲載)

・田辺柊吾(仮名)/神奈川県横浜市

「キモミ先輩」

 私が通っていた高校には「キモミ先輩」と呼ばれる、学校わらしが棲みついています。
 キモミ先輩は仲がいいグループの中に突然現れ、まるで自分もそのグループの一員かのように振る舞い、満足したら消えていく。その後、キモミ先輩を見たグループは長く良好な関係が続くとされていました。見えなくなると不幸が訪れると言われている座敷わらしとはちょっぴり違いますよね。

 そんなキモミ先輩ですが、実は疫病神になりかねない危険性も伴っています。

 その条件は、

①キモミ先輩に対しての無視/揶揄い
②キモミ先輩がいるときのグループ内での諍い
③キモミ先輩の存在をグループ外の人間に話す

 ……と、私の知る限りではこんなところです。

 このどれか一つに誰か一人でも当てはまってしまったら、キモミ先輩は心ゆくまで災いを振りかけるのです。
 なかなか消えてくれず、精神的に追い込んできます。そのグループの最後の一人になるまで、徹底的にやられます。

 私にもまだ、キモミ先輩が見えています。
 キモミ先輩は、学ランを着用しています。そして、人なつっこい笑みを浮かべる、愛きょうのある男の子です。

 キモミせんぱいが私たちのまえにあらわれたのはこうこう一年生のころで、そのときの私たちはてい



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