憧れの教育実習生に、脈がない!?

「すっかり冷えてしまいましたね。少し温まりましょうか」

純太が庭の隅で小さな焚き火を起こしてくれた。パチパチと爆ぜる炎を見つめながら、純太はどこから出してきたのか、長い串に刺したマシュマロを嬉しそうに火に近づけた。
しかし、加減を知らない不器用さがここでも災いした。

「あっ……」

純太が情けない声を上げたときには、串の先でマシュマロが火を吹き、無残な炭の塊と化していた。

「……これ、まだ食べられると思いますか?」

顔に少しススをつけながら、本気で残念そうに小首を傾げる純太。その完璧な容姿とポンコツな行動のギャップに、コウは再び吹き出した。

「ははっ! 先生、マジでどんくさい。……可愛すぎますって」
「からかわないでください。これも初めてやったんですから」

純太はそっぽを向いたが、その横顔はやはりとても優しかった。