行為が終わってからシャワーをつかっていると、暖が飛沫のなかに入りこんできた。いっしょにシャワーを浴びているうち、また熱が充満して、全身を濡らしながらつながった。右脚を抱え上げられ、かろうじてタイルに届く左脚も踵が浮き上がるほど烈しく突き上げられて、壁に凭れていたおれの背中には擦り傷ができた。
この頃にはもう避妊具は切れていて、直接挿入していた。もっとも深い部分で暖が放出した精液がじわじわとおれの内部を浸食していく。熱に爛れて焦げて灰になってしまいそうだった。
暖がおれを座らせ、自分が出したものの始末をした。そのまま髪を洗い、ボディソープを泡立てて体に滑らせる。おれは抵抗する力も失って体を投げ出していた。肌を叩くシャワーの滴をぼんやり見つめる。
「気持ちよかった?」
暖の言葉に、雑に頷く。毎日休みなく何度も性交に及んで、体も疲弊していたが、神経が溶けて液体にでもなりそうだった。
抱かれている間はなにも考えられない。それが暖の目的なのかもしれなかった。そうでなければ、こんな非現実的な日常がなんのために存在するのか。
ふと思った。2週間もここにいて、仕事や家族はどうなっているのか。暖を探している人間はいないのだろうか。しかし、直接聞くことはできなかった。どうせ答えないとわかっていたし、暖の態度には現実的な言葉のすべてを忌避するかのような頑なさが見えた。
ただ、ひとつだけわかるのは、こんな日々がそう長くは続かないということだ。終わりが見えかけている。それがどんなかたちであれ、結末はすぐそこに迫っていた。
この頃にはもう避妊具は切れていて、直接挿入していた。もっとも深い部分で暖が放出した精液がじわじわとおれの内部を浸食していく。熱に爛れて焦げて灰になってしまいそうだった。
暖がおれを座らせ、自分が出したものの始末をした。そのまま髪を洗い、ボディソープを泡立てて体に滑らせる。おれは抵抗する力も失って体を投げ出していた。肌を叩くシャワーの滴をぼんやり見つめる。
「気持ちよかった?」
暖の言葉に、雑に頷く。毎日休みなく何度も性交に及んで、体も疲弊していたが、神経が溶けて液体にでもなりそうだった。
抱かれている間はなにも考えられない。それが暖の目的なのかもしれなかった。そうでなければ、こんな非現実的な日常がなんのために存在するのか。
ふと思った。2週間もここにいて、仕事や家族はどうなっているのか。暖を探している人間はいないのだろうか。しかし、直接聞くことはできなかった。どうせ答えないとわかっていたし、暖の態度には現実的な言葉のすべてを忌避するかのような頑なさが見えた。
ただ、ひとつだけわかるのは、こんな日々がそう長くは続かないということだ。終わりが見えかけている。それがどんなかたちであれ、結末はすぐそこに迫っていた。



