禁忌の雪恋〜声を奪われても君を守る〜

荒れ狂う風の音だけが、記憶の中の凍りついた世界に反響する。
和臣の胸は、重く、痛く、息も絶え絶えに、静かに凍りついていく。

♢♢♢

落ち葉が淡く赤や金に染まる小道に、秋の光が柔らかく差し込む。

風が揺らす梢の葉が、軽やかに舞い落ち、空気にほのかな冷たさを混ぜる。

和臣は中庭の石畳の前で立ち止まった。
目の前に、奉公に来た雪乃がいた。

黒髪を整え、少し慎ましやかな装いの彼女は、光に照らされて透き通るように美しかった。

その姿に、和臣の胸にかつての記憶が波のように押し寄せる。

——あの日、この道で、雪乃に一目惚れして衝動的に告白したんだ。