あれから三ヶ月が経った。
白川櫻子は失踪したままだ。
梅の蕾が花開く頃、商店街の通りは、柔らかな日差しに照らされて賑わっていた。
色とりどりの提灯が軒先にぶら下がり、露店の香ばしい匂いが風に乗って漂う。
雪乃は少し緊張した面持ちで、胸をときめかせながら和臣の横を歩いた。
婚約式の日以降、妖狐の妖術の監視がなくなり、和臣は雪乃と心を通じ合わせることができた。
そして、今日、奇跡的に回復した母、琴音の誕生日祝いの贈り物を雪乃と探しにきている。
そんな夢のような時間が来たことを和臣は噛み締めるのだった。
「和臣様、こちらの店でよろしいでしょうか?」
雪乃の声は柔らかく、軽やかだ。
彼女は和臣と恋人同士になれたことに嬉しさを隠せない。
和臣は微笑み、手をゆっくりと差し出す。
指先で小さく丸を描き、雪乃の提案を肯定する。
その仕草に、雪乃の胸はふわりと温かくなる。
言葉ではなくても、彼の気持ちが伝わるのだ。
店の中には、小さな陶器や編み物の小物、色鮮やかなリボンや包み紙が所狭しと並んでいる。
雪乃は一つひとつ丁寧に手に取り、和臣に見せる。
白川櫻子は失踪したままだ。
梅の蕾が花開く頃、商店街の通りは、柔らかな日差しに照らされて賑わっていた。
色とりどりの提灯が軒先にぶら下がり、露店の香ばしい匂いが風に乗って漂う。
雪乃は少し緊張した面持ちで、胸をときめかせながら和臣の横を歩いた。
婚約式の日以降、妖狐の妖術の監視がなくなり、和臣は雪乃と心を通じ合わせることができた。
そして、今日、奇跡的に回復した母、琴音の誕生日祝いの贈り物を雪乃と探しにきている。
そんな夢のような時間が来たことを和臣は噛み締めるのだった。
「和臣様、こちらの店でよろしいでしょうか?」
雪乃の声は柔らかく、軽やかだ。
彼女は和臣と恋人同士になれたことに嬉しさを隠せない。
和臣は微笑み、手をゆっくりと差し出す。
指先で小さく丸を描き、雪乃の提案を肯定する。
その仕草に、雪乃の胸はふわりと温かくなる。
言葉ではなくても、彼の気持ちが伝わるのだ。
店の中には、小さな陶器や編み物の小物、色鮮やかなリボンや包み紙が所狭しと並んでいる。
雪乃は一つひとつ丁寧に手に取り、和臣に見せる。
