翌日、俺は検査のため、それなりに大きい病院の待合室にいた。俺の隣にも検査待ちの他の研修生達が6名ほど椅子に座っていた。
ダンス審査は一時中断、すぐに佐伯や複数名が救急車で搬送された。俺はそこまで大事にはならなかったが、その日のうちに病院で点滴を受け、寝不足での貧血との診断を受けた。
地下の密閉空間で急激な大人数での一斉ダンスにより、レッスンスタジオの酸素濃度が下がったため、酸欠に近い状態になった可能性がある。そのため、研修生達は脳に異常がないかの検査をするように上條さんから指示が出ていた。
(佐伯は、それ以外にも原因はありそうだ。顔色が尋常じゃなかったもんな…)
佐伯はそのまま入院になったらしい。優星と槇は比較的入口近くにいたので実害はなく、昨日のうちに問題がないことを診断されていたのでここにはいなかった。
その時、検査室から検査を終えた正宗が出てきた。正宗に指をさしながら俺は声をかけた。
「異常なし!」
「まだ結果出てねーよ」
ははと笑いながら、正宗は俺の隣に座る。俺は不安そうにしている他の研修生達にも順番に指をさし、君も、君も異常なし!と声かける。苦笑いと共に、お前もやと返事してくれる奴もいた。
入れ違いで別の研修生が検査室に入る。どんな検査だったか、頭部MRIがどんな感じだったのかなどと、他の研修生から正宗が質問攻めに合っていた。
「上條さん、知らんかったんやて」
1人の研修生が俺に話しかけてきた。
「何を?」
「審査のダンスの事だよ。なんの説明もなく、曲延長されたでしょ。あれって、ダンスの先生が勝手にやったんだって」
「あれマジ超ビビった〜!踊りながらちょっとキョドった」
「上條さん、めっちゃ怒ってたよな」
俺は一瞬気を失っていたので知らなかったが、その後の顛末を知っている者たちが話してくれた。
TVクルーを入れるところまでは計画通りで、一斉ダンスの撮影の後、各メンバーごとのフォーメーションダンスでチームバトル形式での撮影も予定されていたようだ。やはりオーディション番組を制作する予定だったのだろう。もしかしたら余興としてドッキリ要素のワンコーナーを撮影したかったのかもしれない。
でもだからと言ってやり過ぎだと思った。曲が延長されて、驚きの表情が取れればそれで良かったのではないか?いや、逆にみんな気合が入りすぎて思った反応が撮れなかったから粘ったのか?確かに俺も平静を装ってしまったもんな。
もし、事前にドッキリだとわかっていたら、俺たちはうまく立ち回れたのだろうか。もしうまく立ち回れたとして…それが俺たちの真剣勝負のオーディションでしたってTVに流される事になったとしたら、また別の違和感が生まれるような気がする。
俺が急に黙りこくって難しい顔をしてしまったので、大丈夫かと心配されてしまった。なんでもないと笑顔で返した。
その時、ロビーの方から1人の男が足速に歩いてきた。上條さんとは別のチーフマネージャーの居灘《いなだ》さんだった。
俺たち研修生の前まで来ると、みんなの顔と手に持っていたスマホを交互に見比べながら言った。
「黒衛…正宗くんと、あと〜和泉蒼?くん…?」
はいと背筋を伸ばし返事する。
「君ら合格ね、アイドルメンバーのやつ。あ・と・は…」
他の研修生も3名ほど名前を呼ばれる。こちらはバックダンサーという名の補欠要員のメンバーだろう。俺と正宗はあまりにも唐突であっさりした合格発表に一瞬なんのことかわからず顔を見合わせた。
「2人、検査もう終わったの?」
いえ、と正宗が返す。居灘さんは自分の名刺を渡し、終わり次第、連絡を寄越すように言ってきた。
「上條さんは入院してる子の親御さんと面会してるから、今日は僕が対応するから。午後から打ち合わせあるから、迎えを出す。終わったらすぐ連絡して」
「わかりました。長引くようなら1時間で一報入れますね」
「よろしく」
居灘さんは名前を呼ばれたメンバー以外には、仮事務所に顔を出すよう指示をした。
「あ〜、あとあの地下のスタジオは暫く閉鎖だからみんな使わないでね。空調とか整備し直すまで入れないから、…はい、もしもし〜…」
かかってきた電話に出ながら、来た時と同じように居灘さんは用は終わったとばかりに唐突に帰って行く。廊下ですれ違った病院スタッフの人に通話を注意されると、すみませ〜んと返しながら入口の方へ消えていった。
残った研修生達と一緒にお互いの健闘を静かに讃えあった。
検査結果を受け取り、体調に問題なしのお墨付きをもらい、俺は正宗と病院の外へ出た。タクシー乗り場から少し離れたところに、予約車の表示を点灯させている一台のタクシーが停まっていて、その横にミコトが立っていた。
ミコトは俺たちを見つけると、大手を振って呼んできた。
いやいや、いくら来院者が少ない時間帯といえども目立ち過ぎだろと俺は駆け寄る。正宗も急に走るなとか言いながら、俺を追ってきた。
ミコトに続いて俺たちもタクシーの後部座席に乗り込む。
「やったね、蒼。デビューメンバー合格おめでとう!いやいや、どーもどーもありがとう!」
「自分で言ってるし。いや、おめでとうだけども」
「オレら同室メンバー全員合格したな」
居灘さんからのSMSのメッセージを見ながら、正宗はデビューメンバーとバックダンサーとなるサブメンバーの名前を読み上げた。
デビュー組は俺とミコト、正宗、優星の4人。槇はバックダンサーのメンバーになっていた。
「よかったな!優星は正宗のお気に入りだからな!」
「だね!」
「はぁ〜?」
照れ隠しなのか、正宗が珍しく噛み付いてくるのがおかしかった。
俺たちは同室で過ごしながら、もしデビューできたらどんな事がやりたいか、どんな歌を歌いたいかなどを話をしていた。
正宗は絵もうまく、衣装デザインのポートレートを複数描きなぐっていて、それを見つけた優星がすげーすげーと騒ぎだし、おれはこのデザインがいい、色は赤がいい!と夜遅くまで盛り上がった事もあった。
「そーいや、歌ってどうなるんだろ。歌唱審査ってなかったよな」
俺は他愛もない疑問を口にした。正宗は途端に神妙な顔つきになる。
「…蒼、お前………そんなに音痴だったのか?」
「いやいやいや違うわ!でもさぁ、上手いやつって本当に上手いじゃん。それにCDの売れ行きとかにも影響しそうなのに、そこ審査されないって、逆に気持ち悪いというか…」
研修生用の週1回のレッスンにもたまに歌やボイストレーニングの授業はあった。すでに個々の歌唱力は事務所側が把握しているので、この時間のない中での歌唱審査は割愛したということなのかもしれない。
「ボイトレくらいは自分達で自主的にやったほうがいいかもな」
「確かに。歌の専門の先生って誰かいないかな」
「ちょっと待て、知り合いにいるかも」
正宗はスマホを操作し、早速どこかへメッセージを送ったようだった。
「ホント、ありがとな。マジ頼れるわ正宗。肺活量とか体幹のトレーニングメニューとかさぁ、あれも知り合いのトレーナーさんと考えてくれたんだろ?…結構、あれが大きかったと思うんだよな。あのダンスを踊り切れたの…」
「それは僕もあると思う。正宗、本当にありがとう」
「俺たちはあくまでプロジェクトであり商品だからな」
正宗は正面を向いたまま、ポツリと呟いた。
「求められれば、相手の期待を上回る成果を出し続けなければいけない。その為には先手を打っていかないと間に合わない。どの事務所でも一緒だろう。できることはなんでもする」
立ち止まったら切られるだけだからな、と正宗は最後に遠い目をした。
そういえば正宗は以前から、今の事務所にいたのだろうか。もしかすると過去に別の事務所で何かあったのかもしれない。いつか話してくれたりするだろうか。
タクシーは予め指定されていた新宿のとあるテナントビルの前で止まった。タクシー代は既に事務所で精算していたのだろう、そのまま降りて構わないと運転手に説明された。タクシーを降りながら、正宗は携帯で着きましたと居灘さんに報告しているようだ。
指定された階に上がり、エレベーターを降りると居灘さんが待っていた。奥の一室に誘導される。そこには既に優星がいて、衣装のための採寸をされていた。
そこは衣装専門の制作会社だった。壁には色とりどりの布が整列している。スクリーンには今回の衣装であろうデザイン画が投影されている。繋がれたPCで操作するとメンバーカラーに合わせた色の差し替えもできるようで、デザイナーさんがイメージの確認をしている。居灘さんは複数パターンをスマホで撮り、上條さんに送っている。
「優星お疲れ」
俺は優星に声をかけた。振り返った優星はいつもと違い、困ったようなかなり落ち込んだ表情を見せた。
無理もない。少し拗れたとはいえ、相性も仲も良かった佐伯と完全に離れて活動することになったのだから。しかも佐伯は今も入院中で、彼の容態が心配でしかたないのだろう。
ミコトはくしゃっと優星の髪を撫でた。俺はそれに追随する。
「佐伯は大丈夫だって。晴れの舞台で情けない姿見られたら、それこそ佐伯にキレられるぞ」
「……わかってるけど…」
そんな会話をしながらも優星はされるがまま採寸を続けられている。他のデザイナーさんが俺やミコトに採寸してもいいかと声をかけてきた。そして正宗を見た途端、開口一番に「あなた、おおっきいねぇ!」と驚嘆した。
「…結構、メンバーさんで身長差ありますねぇ」
正宗と優星を交互に見遣り、そのデザイナーさんは手元のタブレットに色々書き込んで行く。そして、
「ぼく、ブーツとかヒールがあっても大丈夫?」
などと、まるで幼子に話しかけるように優星に質問する。俺とミコトは瞬時に奥歯を噛み締め、笑いを堪える。絶対怒られるやつだからだ。
「あ〜お願いします。めちゃくちゃ高ーいやつ。20cmくらいの」
と正宗が言いだし、もうダメだった。俺は噴き出す。優星は途端に表情を取り戻し、俺たちの方へ蹴りを繰り出すが、まだ動かないでと採寸している人に肩を押さえられていた。
「おれは絶賛成長期だぞ!」
正宗は優星の苦情を右から左へ受け流しつつ隣に立ち、自分も採寸され始めた。
俺とミコトは近くで順番を待つ。そこへ居灘さんが寄ってきた。俺は何気なく、気になっていた事を聞いた。
「あのー、さっき正宗とも話していたんですが、歌のオーディションがなかったんですが、また別であったりするんですか?」
「ん?そーなの?…うんまあ、前とおんなじ感じじゃない?」
〝前〟とはおそらく活動停止になった先代のメンバーの事だろう。
「いえ、オレ達、前のメンバーの事とか全く知らされてないんです」
と正宗が助け船を出してくれた。あ、そうなの?となんでもなさそうにスマホを操作しながら居灘さんは答える。
「まー、最近の若者なら歌ぐらいチョチョイのアレでしょ。何かあってもだいたいは録音でなんとかなるし。こっちの子達もみんなそうよ」
居灘さんは女性アイドルグループや若手女優担当だった。録音とは予め歌声を収録し、歌が苦手なメンバーはピッチを調整し、ステージでは音源を流して口パクで披露することを指すのだろう。その事自体は何も悪いことではない。あくまで観客を楽しませる事が一番大事な事だからだ。発声での体力消耗を減らせるし、ダンスに集中できる。それによって、より高度なパフォーマンスを観客に見せる事ができる。
でも…
「保険としてその手もありますよね。でもまずは俺たちも、やれる事はやっておきたくて…」
「それで、ボイトレの講師も付けてほしいって話してて。事務所側で決まりがなければ、オレ達で探したいんですけど、いいですか」
居灘さんはふ〜んと返して、じゃあ上條さんに伝えておくよと言って、またスマホと睨めっこを始めた。
採寸作業は2時間程度で終わり、俺たちはその場を辞した。衣装は完成までに3週間ほどかかるそうだ。俺たちは居灘さんに連れられて、ファミレスで遅い昼食を取ることになった。
「居灘さんは、前のメンバーの事って知ってます?」
正宗が食事中に質問した。
「コンセプトとか、どう言う経緯で始まった企画なのか参考にしたくて」
「ん〜、僕もそんなに詳しくは知らないんだよね。元々上條さんが持ってきた企画とメンバーだったから。僕もスカウトした娘のプロデュースとか企画するけど、他のマネと情報共有はしないかな。お互いライバルでもあるしね」
「え?」
「いや、なんでもない」
マネージャー業は、俺たちから見ると頼もしいサポーターであるのだが、本人達は事務所内で歩合や売上など社員同士で切磋琢磨するビジネスマンなのかもしれない。同僚であっても手の内は明かせない事情が察せられた。
「取り敢えず、明日全員で朝10時に本社の方に来て。狭いけどレッスン室あるし。明日は上條さん来てくれるから」
「わかりました」
業務的なやり取りの後、居灘さんはファミレスの伝票を取り、くれぐれも帰りはタクシーを使うように念押して先に出ていった。今日はこれで解散のようだ。
「ね、今晩餃子パーティしようよ!」
唐突に優星が言い出す。
「今、飯食ったばっかりでもう餃子かよ」
「絶対に帰る頃にはお腹すいて騒いでるって、正宗は」
「何でオレ?」
「僕も餃子パーティしたい!みんなで作ろ、お祝いしなきゃだし!」
ミコトも乗っかってきた。
「しゃーない、帰りに業務スーパーよるか〜」
「明日、ニンニク臭いって言われても知らんぞ」
「無臭ニンニク使えばいいじゃん」
そうと決まれば、早速俺たちは帰りのタクシーを捕まえて、一通り買い出しをしたあと、その足でマンションへ戻った。今度は領収書をもらう正宗にやはり手慣れているなと感心した。
エントランスに入ると、メンバー落ちした別の研修生がスーツケースを持ってエレベーターから降りてきたところだった。
メンバーとサブメンバー以外はマンションから退去になるのだろう。その研修生と少し挨拶を交わした後、正宗がそいつに聞いた。
「絶対に今日退去なのか?」
「いや、片付けもあるだろうから、数日中に退去すればいいって。何人かは明後日あたりまでいるんじゃないかな?」
「君も、このあと急ぎの用事あるの?よかったら今から餃子パーティするんだけど、一緒に食べてかない?」
ミコトがそんなことを言い出す。今度は俺がそれに乗っかった。
「そうだよ、餃子パーティ一緒にしよう。他の奴らも呼んでさ。お疲れ様パーティだ!」
「いいね、そうしよ!多めに肉買っといて良かった!」
優星もはしゃぎ出す。餃子パーティ?と笑いながら、その研修生も参加を了承し、俺たちと一緒にエレベーターに乗って戻ることになった。
正宗と優星は一足先に部屋へ戻り、調理の準備にかかる。俺とミコトとスーツケースの研修生は他の部屋を回って、残っている研修生達に声をかけて回った。続々と俺たちの部屋へ研修生達が集まる。
中にはホットプレートや調理器具を持参する者、かたや何故かたこ焼き器を持ってきた者もいた。
「え、なんでたこ焼き器?なんで常備してんの?いる?合宿に?」
「アホ、一家に一台たこ焼き器、合宿でもキャンプでもどこでも大活躍や!」
ダイニングテーブルいっぱいに具材や餃子の皮が並べられ、みんなで餃子を包んでいく。ニンニクをミキサーで微塵切る者、シャンパン風の炭酸ジュースで一杯始める者、その様子をスマホで撮影し始める者、みんな一様に盛り上がる。
餃子も研修生達の個性を反映し、肉がパンパンに詰められはみ出しかけているもの、逆に皮ばっかりのもの、たこ焼き器の穴に収まるよう綺麗に球体に包まれたものなど様々な形状のものが出来上がっていく。優星は手慣れたもので、お店で出せるのではないかと思うほどのクオリティの餃子を量産している。
正宗とミコトは意外にもめちゃめちゃ不器用でまともに包めていない。ミコトは皮にどうやったらそんな形になるのかと言う穴を開けまくるし、正宗は形容し難い物体を錬成した。故にとうとう優星によって具材を取り上げられていた。
餃子パーティが佳境に入ろうかという頃、遅れて槇がやってきた。みんなで出迎える。
槇は入ってくるなりみんなに向かって言った。
「佐伯、目を覚ましたって!」
うおおおおおおおおと一斉に歓声が上がる。そして優星にみんなの視線が集まる。
「優星、良かったな」
俺がそう言うと、優星は涙目で口を結び、大きく頷いた。
翌朝、離脱組の研修生達に見送られながら、俺たちは渋谷の本社へ向かった。
豪奢なビルに到着し、おっかなびっくりしながら自動ドアを入る。受付を通り、エレベーターで事務所のあるフロアへ。事務所の扉を開けるとオシャレなカフェのような空間が広がっていた。そこかしこに観葉植物が配置され、応接ソファが点在している。
俺たちは少し緊張した面持ちでそのスペースを抜け、ガラス張りの一室に入った。会議室のようにテーブルと椅子が並んでいる。4人でひとまず腰掛けて待機する。続いて、槇たちサブメンバーが入ってきた。同じく緊張した面持ちだったが、見知った顔を見つけ顔が緩んだ。俺たちの後ろの席に着く。
定刻になり、上條さんが部屋に入ってきた。俺たちの顔を一通りみると、ホッとしたような表情を見せた。初対面の時に見せた凛々しさはなく、少し憔悴しているように思えた。
「皆さん、おはようございます。大変な中、見事デビューメンバーとサブメンバーの合格、おめでとうございます」
そして、と口元を引き締め続けた。
「まずは、先日のダンスオーディションでの事をお詫びします。私の監督不行き届きでした。TV番組の企画は弊社副社長の伝で、制作会社が進行していましたが、副社長の案でドッキリシーンも入れてはどうかと言う話が私を飛ばしてダンス講師に依頼が入ったとのことでした。そのせいで、皆さんの体調に不調をきたす事態になってしまった事は、忸怩たる思いでいます。今後はこう言った事がないよう、より一層、皆さんをサポートします」
そして、俺たちに頭を下げてくれた。
「こちらこそ、これからよろしくお願いします!」
正宗が言った。それに続いて俺たち全員でよろしくお願いしますと合唱した。
上條さんは正宗を頼もしそうに見て、
「…リーダーはあなたに決まりのようね」
と言った。
その後、それぞれにライブ用のサンプル曲のCD-ROMと明日からのスケジュールが書いた紙が配布された。
そこには歌のレッスンと本番に即した新たなダンスレッスンが連日組まれていて、それ以外にも筋力トレーニングなど必要なメニューは全て網羅され、その間隙を縫って歌の収録や衣装合わせの日程が組まれていた。
「基本的にはこの部屋でダンスレッスン、歌は近くの音楽スタジオで行います。デビューメンバーがダンスの日は歌はサブメンバーで実施、それを交互に進めていきます」
明日から、プロとしての活動が始まる。
ダンス審査は一時中断、すぐに佐伯や複数名が救急車で搬送された。俺はそこまで大事にはならなかったが、その日のうちに病院で点滴を受け、寝不足での貧血との診断を受けた。
地下の密閉空間で急激な大人数での一斉ダンスにより、レッスンスタジオの酸素濃度が下がったため、酸欠に近い状態になった可能性がある。そのため、研修生達は脳に異常がないかの検査をするように上條さんから指示が出ていた。
(佐伯は、それ以外にも原因はありそうだ。顔色が尋常じゃなかったもんな…)
佐伯はそのまま入院になったらしい。優星と槇は比較的入口近くにいたので実害はなく、昨日のうちに問題がないことを診断されていたのでここにはいなかった。
その時、検査室から検査を終えた正宗が出てきた。正宗に指をさしながら俺は声をかけた。
「異常なし!」
「まだ結果出てねーよ」
ははと笑いながら、正宗は俺の隣に座る。俺は不安そうにしている他の研修生達にも順番に指をさし、君も、君も異常なし!と声かける。苦笑いと共に、お前もやと返事してくれる奴もいた。
入れ違いで別の研修生が検査室に入る。どんな検査だったか、頭部MRIがどんな感じだったのかなどと、他の研修生から正宗が質問攻めに合っていた。
「上條さん、知らんかったんやて」
1人の研修生が俺に話しかけてきた。
「何を?」
「審査のダンスの事だよ。なんの説明もなく、曲延長されたでしょ。あれって、ダンスの先生が勝手にやったんだって」
「あれマジ超ビビった〜!踊りながらちょっとキョドった」
「上條さん、めっちゃ怒ってたよな」
俺は一瞬気を失っていたので知らなかったが、その後の顛末を知っている者たちが話してくれた。
TVクルーを入れるところまでは計画通りで、一斉ダンスの撮影の後、各メンバーごとのフォーメーションダンスでチームバトル形式での撮影も予定されていたようだ。やはりオーディション番組を制作する予定だったのだろう。もしかしたら余興としてドッキリ要素のワンコーナーを撮影したかったのかもしれない。
でもだからと言ってやり過ぎだと思った。曲が延長されて、驚きの表情が取れればそれで良かったのではないか?いや、逆にみんな気合が入りすぎて思った反応が撮れなかったから粘ったのか?確かに俺も平静を装ってしまったもんな。
もし、事前にドッキリだとわかっていたら、俺たちはうまく立ち回れたのだろうか。もしうまく立ち回れたとして…それが俺たちの真剣勝負のオーディションでしたってTVに流される事になったとしたら、また別の違和感が生まれるような気がする。
俺が急に黙りこくって難しい顔をしてしまったので、大丈夫かと心配されてしまった。なんでもないと笑顔で返した。
その時、ロビーの方から1人の男が足速に歩いてきた。上條さんとは別のチーフマネージャーの居灘《いなだ》さんだった。
俺たち研修生の前まで来ると、みんなの顔と手に持っていたスマホを交互に見比べながら言った。
「黒衛…正宗くんと、あと〜和泉蒼?くん…?」
はいと背筋を伸ばし返事する。
「君ら合格ね、アイドルメンバーのやつ。あ・と・は…」
他の研修生も3名ほど名前を呼ばれる。こちらはバックダンサーという名の補欠要員のメンバーだろう。俺と正宗はあまりにも唐突であっさりした合格発表に一瞬なんのことかわからず顔を見合わせた。
「2人、検査もう終わったの?」
いえ、と正宗が返す。居灘さんは自分の名刺を渡し、終わり次第、連絡を寄越すように言ってきた。
「上條さんは入院してる子の親御さんと面会してるから、今日は僕が対応するから。午後から打ち合わせあるから、迎えを出す。終わったらすぐ連絡して」
「わかりました。長引くようなら1時間で一報入れますね」
「よろしく」
居灘さんは名前を呼ばれたメンバー以外には、仮事務所に顔を出すよう指示をした。
「あ〜、あとあの地下のスタジオは暫く閉鎖だからみんな使わないでね。空調とか整備し直すまで入れないから、…はい、もしもし〜…」
かかってきた電話に出ながら、来た時と同じように居灘さんは用は終わったとばかりに唐突に帰って行く。廊下ですれ違った病院スタッフの人に通話を注意されると、すみませ〜んと返しながら入口の方へ消えていった。
残った研修生達と一緒にお互いの健闘を静かに讃えあった。
検査結果を受け取り、体調に問題なしのお墨付きをもらい、俺は正宗と病院の外へ出た。タクシー乗り場から少し離れたところに、予約車の表示を点灯させている一台のタクシーが停まっていて、その横にミコトが立っていた。
ミコトは俺たちを見つけると、大手を振って呼んできた。
いやいや、いくら来院者が少ない時間帯といえども目立ち過ぎだろと俺は駆け寄る。正宗も急に走るなとか言いながら、俺を追ってきた。
ミコトに続いて俺たちもタクシーの後部座席に乗り込む。
「やったね、蒼。デビューメンバー合格おめでとう!いやいや、どーもどーもありがとう!」
「自分で言ってるし。いや、おめでとうだけども」
「オレら同室メンバー全員合格したな」
居灘さんからのSMSのメッセージを見ながら、正宗はデビューメンバーとバックダンサーとなるサブメンバーの名前を読み上げた。
デビュー組は俺とミコト、正宗、優星の4人。槇はバックダンサーのメンバーになっていた。
「よかったな!優星は正宗のお気に入りだからな!」
「だね!」
「はぁ〜?」
照れ隠しなのか、正宗が珍しく噛み付いてくるのがおかしかった。
俺たちは同室で過ごしながら、もしデビューできたらどんな事がやりたいか、どんな歌を歌いたいかなどを話をしていた。
正宗は絵もうまく、衣装デザインのポートレートを複数描きなぐっていて、それを見つけた優星がすげーすげーと騒ぎだし、おれはこのデザインがいい、色は赤がいい!と夜遅くまで盛り上がった事もあった。
「そーいや、歌ってどうなるんだろ。歌唱審査ってなかったよな」
俺は他愛もない疑問を口にした。正宗は途端に神妙な顔つきになる。
「…蒼、お前………そんなに音痴だったのか?」
「いやいやいや違うわ!でもさぁ、上手いやつって本当に上手いじゃん。それにCDの売れ行きとかにも影響しそうなのに、そこ審査されないって、逆に気持ち悪いというか…」
研修生用の週1回のレッスンにもたまに歌やボイストレーニングの授業はあった。すでに個々の歌唱力は事務所側が把握しているので、この時間のない中での歌唱審査は割愛したということなのかもしれない。
「ボイトレくらいは自分達で自主的にやったほうがいいかもな」
「確かに。歌の専門の先生って誰かいないかな」
「ちょっと待て、知り合いにいるかも」
正宗はスマホを操作し、早速どこかへメッセージを送ったようだった。
「ホント、ありがとな。マジ頼れるわ正宗。肺活量とか体幹のトレーニングメニューとかさぁ、あれも知り合いのトレーナーさんと考えてくれたんだろ?…結構、あれが大きかったと思うんだよな。あのダンスを踊り切れたの…」
「それは僕もあると思う。正宗、本当にありがとう」
「俺たちはあくまでプロジェクトであり商品だからな」
正宗は正面を向いたまま、ポツリと呟いた。
「求められれば、相手の期待を上回る成果を出し続けなければいけない。その為には先手を打っていかないと間に合わない。どの事務所でも一緒だろう。できることはなんでもする」
立ち止まったら切られるだけだからな、と正宗は最後に遠い目をした。
そういえば正宗は以前から、今の事務所にいたのだろうか。もしかすると過去に別の事務所で何かあったのかもしれない。いつか話してくれたりするだろうか。
タクシーは予め指定されていた新宿のとあるテナントビルの前で止まった。タクシー代は既に事務所で精算していたのだろう、そのまま降りて構わないと運転手に説明された。タクシーを降りながら、正宗は携帯で着きましたと居灘さんに報告しているようだ。
指定された階に上がり、エレベーターを降りると居灘さんが待っていた。奥の一室に誘導される。そこには既に優星がいて、衣装のための採寸をされていた。
そこは衣装専門の制作会社だった。壁には色とりどりの布が整列している。スクリーンには今回の衣装であろうデザイン画が投影されている。繋がれたPCで操作するとメンバーカラーに合わせた色の差し替えもできるようで、デザイナーさんがイメージの確認をしている。居灘さんは複数パターンをスマホで撮り、上條さんに送っている。
「優星お疲れ」
俺は優星に声をかけた。振り返った優星はいつもと違い、困ったようなかなり落ち込んだ表情を見せた。
無理もない。少し拗れたとはいえ、相性も仲も良かった佐伯と完全に離れて活動することになったのだから。しかも佐伯は今も入院中で、彼の容態が心配でしかたないのだろう。
ミコトはくしゃっと優星の髪を撫でた。俺はそれに追随する。
「佐伯は大丈夫だって。晴れの舞台で情けない姿見られたら、それこそ佐伯にキレられるぞ」
「……わかってるけど…」
そんな会話をしながらも優星はされるがまま採寸を続けられている。他のデザイナーさんが俺やミコトに採寸してもいいかと声をかけてきた。そして正宗を見た途端、開口一番に「あなた、おおっきいねぇ!」と驚嘆した。
「…結構、メンバーさんで身長差ありますねぇ」
正宗と優星を交互に見遣り、そのデザイナーさんは手元のタブレットに色々書き込んで行く。そして、
「ぼく、ブーツとかヒールがあっても大丈夫?」
などと、まるで幼子に話しかけるように優星に質問する。俺とミコトは瞬時に奥歯を噛み締め、笑いを堪える。絶対怒られるやつだからだ。
「あ〜お願いします。めちゃくちゃ高ーいやつ。20cmくらいの」
と正宗が言いだし、もうダメだった。俺は噴き出す。優星は途端に表情を取り戻し、俺たちの方へ蹴りを繰り出すが、まだ動かないでと採寸している人に肩を押さえられていた。
「おれは絶賛成長期だぞ!」
正宗は優星の苦情を右から左へ受け流しつつ隣に立ち、自分も採寸され始めた。
俺とミコトは近くで順番を待つ。そこへ居灘さんが寄ってきた。俺は何気なく、気になっていた事を聞いた。
「あのー、さっき正宗とも話していたんですが、歌のオーディションがなかったんですが、また別であったりするんですか?」
「ん?そーなの?…うんまあ、前とおんなじ感じじゃない?」
〝前〟とはおそらく活動停止になった先代のメンバーの事だろう。
「いえ、オレ達、前のメンバーの事とか全く知らされてないんです」
と正宗が助け船を出してくれた。あ、そうなの?となんでもなさそうにスマホを操作しながら居灘さんは答える。
「まー、最近の若者なら歌ぐらいチョチョイのアレでしょ。何かあってもだいたいは録音でなんとかなるし。こっちの子達もみんなそうよ」
居灘さんは女性アイドルグループや若手女優担当だった。録音とは予め歌声を収録し、歌が苦手なメンバーはピッチを調整し、ステージでは音源を流して口パクで披露することを指すのだろう。その事自体は何も悪いことではない。あくまで観客を楽しませる事が一番大事な事だからだ。発声での体力消耗を減らせるし、ダンスに集中できる。それによって、より高度なパフォーマンスを観客に見せる事ができる。
でも…
「保険としてその手もありますよね。でもまずは俺たちも、やれる事はやっておきたくて…」
「それで、ボイトレの講師も付けてほしいって話してて。事務所側で決まりがなければ、オレ達で探したいんですけど、いいですか」
居灘さんはふ〜んと返して、じゃあ上條さんに伝えておくよと言って、またスマホと睨めっこを始めた。
採寸作業は2時間程度で終わり、俺たちはその場を辞した。衣装は完成までに3週間ほどかかるそうだ。俺たちは居灘さんに連れられて、ファミレスで遅い昼食を取ることになった。
「居灘さんは、前のメンバーの事って知ってます?」
正宗が食事中に質問した。
「コンセプトとか、どう言う経緯で始まった企画なのか参考にしたくて」
「ん〜、僕もそんなに詳しくは知らないんだよね。元々上條さんが持ってきた企画とメンバーだったから。僕もスカウトした娘のプロデュースとか企画するけど、他のマネと情報共有はしないかな。お互いライバルでもあるしね」
「え?」
「いや、なんでもない」
マネージャー業は、俺たちから見ると頼もしいサポーターであるのだが、本人達は事務所内で歩合や売上など社員同士で切磋琢磨するビジネスマンなのかもしれない。同僚であっても手の内は明かせない事情が察せられた。
「取り敢えず、明日全員で朝10時に本社の方に来て。狭いけどレッスン室あるし。明日は上條さん来てくれるから」
「わかりました」
業務的なやり取りの後、居灘さんはファミレスの伝票を取り、くれぐれも帰りはタクシーを使うように念押して先に出ていった。今日はこれで解散のようだ。
「ね、今晩餃子パーティしようよ!」
唐突に優星が言い出す。
「今、飯食ったばっかりでもう餃子かよ」
「絶対に帰る頃にはお腹すいて騒いでるって、正宗は」
「何でオレ?」
「僕も餃子パーティしたい!みんなで作ろ、お祝いしなきゃだし!」
ミコトも乗っかってきた。
「しゃーない、帰りに業務スーパーよるか〜」
「明日、ニンニク臭いって言われても知らんぞ」
「無臭ニンニク使えばいいじゃん」
そうと決まれば、早速俺たちは帰りのタクシーを捕まえて、一通り買い出しをしたあと、その足でマンションへ戻った。今度は領収書をもらう正宗にやはり手慣れているなと感心した。
エントランスに入ると、メンバー落ちした別の研修生がスーツケースを持ってエレベーターから降りてきたところだった。
メンバーとサブメンバー以外はマンションから退去になるのだろう。その研修生と少し挨拶を交わした後、正宗がそいつに聞いた。
「絶対に今日退去なのか?」
「いや、片付けもあるだろうから、数日中に退去すればいいって。何人かは明後日あたりまでいるんじゃないかな?」
「君も、このあと急ぎの用事あるの?よかったら今から餃子パーティするんだけど、一緒に食べてかない?」
ミコトがそんなことを言い出す。今度は俺がそれに乗っかった。
「そうだよ、餃子パーティ一緒にしよう。他の奴らも呼んでさ。お疲れ様パーティだ!」
「いいね、そうしよ!多めに肉買っといて良かった!」
優星もはしゃぎ出す。餃子パーティ?と笑いながら、その研修生も参加を了承し、俺たちと一緒にエレベーターに乗って戻ることになった。
正宗と優星は一足先に部屋へ戻り、調理の準備にかかる。俺とミコトとスーツケースの研修生は他の部屋を回って、残っている研修生達に声をかけて回った。続々と俺たちの部屋へ研修生達が集まる。
中にはホットプレートや調理器具を持参する者、かたや何故かたこ焼き器を持ってきた者もいた。
「え、なんでたこ焼き器?なんで常備してんの?いる?合宿に?」
「アホ、一家に一台たこ焼き器、合宿でもキャンプでもどこでも大活躍や!」
ダイニングテーブルいっぱいに具材や餃子の皮が並べられ、みんなで餃子を包んでいく。ニンニクをミキサーで微塵切る者、シャンパン風の炭酸ジュースで一杯始める者、その様子をスマホで撮影し始める者、みんな一様に盛り上がる。
餃子も研修生達の個性を反映し、肉がパンパンに詰められはみ出しかけているもの、逆に皮ばっかりのもの、たこ焼き器の穴に収まるよう綺麗に球体に包まれたものなど様々な形状のものが出来上がっていく。優星は手慣れたもので、お店で出せるのではないかと思うほどのクオリティの餃子を量産している。
正宗とミコトは意外にもめちゃめちゃ不器用でまともに包めていない。ミコトは皮にどうやったらそんな形になるのかと言う穴を開けまくるし、正宗は形容し難い物体を錬成した。故にとうとう優星によって具材を取り上げられていた。
餃子パーティが佳境に入ろうかという頃、遅れて槇がやってきた。みんなで出迎える。
槇は入ってくるなりみんなに向かって言った。
「佐伯、目を覚ましたって!」
うおおおおおおおおと一斉に歓声が上がる。そして優星にみんなの視線が集まる。
「優星、良かったな」
俺がそう言うと、優星は涙目で口を結び、大きく頷いた。
翌朝、離脱組の研修生達に見送られながら、俺たちは渋谷の本社へ向かった。
豪奢なビルに到着し、おっかなびっくりしながら自動ドアを入る。受付を通り、エレベーターで事務所のあるフロアへ。事務所の扉を開けるとオシャレなカフェのような空間が広がっていた。そこかしこに観葉植物が配置され、応接ソファが点在している。
俺たちは少し緊張した面持ちでそのスペースを抜け、ガラス張りの一室に入った。会議室のようにテーブルと椅子が並んでいる。4人でひとまず腰掛けて待機する。続いて、槇たちサブメンバーが入ってきた。同じく緊張した面持ちだったが、見知った顔を見つけ顔が緩んだ。俺たちの後ろの席に着く。
定刻になり、上條さんが部屋に入ってきた。俺たちの顔を一通りみると、ホッとしたような表情を見せた。初対面の時に見せた凛々しさはなく、少し憔悴しているように思えた。
「皆さん、おはようございます。大変な中、見事デビューメンバーとサブメンバーの合格、おめでとうございます」
そして、と口元を引き締め続けた。
「まずは、先日のダンスオーディションでの事をお詫びします。私の監督不行き届きでした。TV番組の企画は弊社副社長の伝で、制作会社が進行していましたが、副社長の案でドッキリシーンも入れてはどうかと言う話が私を飛ばしてダンス講師に依頼が入ったとのことでした。そのせいで、皆さんの体調に不調をきたす事態になってしまった事は、忸怩たる思いでいます。今後はこう言った事がないよう、より一層、皆さんをサポートします」
そして、俺たちに頭を下げてくれた。
「こちらこそ、これからよろしくお願いします!」
正宗が言った。それに続いて俺たち全員でよろしくお願いしますと合唱した。
上條さんは正宗を頼もしそうに見て、
「…リーダーはあなたに決まりのようね」
と言った。
その後、それぞれにライブ用のサンプル曲のCD-ROMと明日からのスケジュールが書いた紙が配布された。
そこには歌のレッスンと本番に即した新たなダンスレッスンが連日組まれていて、それ以外にも筋力トレーニングなど必要なメニューは全て網羅され、その間隙を縫って歌の収録や衣装合わせの日程が組まれていた。
「基本的にはこの部屋でダンスレッスン、歌は近くの音楽スタジオで行います。デビューメンバーがダンスの日は歌はサブメンバーで実施、それを交互に進めていきます」
明日から、プロとしての活動が始まる。
