卒業式の日、再会してすぐに風祭の家へ行き、風祭の家族に会った。ぼくは段階を踏んでアポイントを取ったほうがいいと主張したけれど、今すぐ行動したいと風祭が断固として聞かなかった。
ふたりがつよく愛しあっていて、いっしょに住んで、これからもともに暮らしていきたいと聞かされた風祭の両親は、当然ながらひどく驚いた。卒業式にこんな話を聞かされるとは思っていなかったはずだ。でも、風祭の姉兄が味方になってくれたことで、最終的には理解してくれた。
「つづ、なあ、これどこ置いたほうがいい?」
風祭が段ボールのなかからマグカップを取り出す。
「それはこっちの棚がいいかな。そっちのはあんまりつかわないと思うからこっち」
「了解」
ぼくらは都内のマンションを借り、4月から新生活をはじめた。風祭は大学に合格し、ぼくはバイトを見つけた。学校と仕事が忙しく、荷ほどき作業は滞っていた。ふたりで休みを合わせた日曜の午後、放置していた荷物を開けて、新しい暮らしを整えていた。
「なんか足りないものない?」
荷物を整理しながら、風祭がいう。
「とくにないと思うけど」
「そうか?」
風祭はなにか気になるらしく、しきりに段ボールの奥を探っている。
「そろそろお昼しようか」
壁に掛けた真新しい時計を見上げ、ぼくは作業を中断して腰を上げた。
「おなか空いたよね? なにかつくる? それかデリバリー……」
キッチンに向かって歩きはじめたぼくの脚を風祭がつかんだ。突然動きを抑えられ、ぼくはバランスを崩してソファの上に膝をついた。慌てて体勢を立てなおしたものの、今度は上からのしかかられた。
「もう……あぶないって」
「つづ」
額を合わせると、怒る気がなくなってしまう。風祭の唇が落ちてくるのを待って、やさしいキスを受け止めた。
「好きだよ、つづ」
「うん。ぼくも……」
キスが深くなり、ひんやりとした指先がパーカーの裾を捲って腰から背中へと上がってくる。咄嗟に身を捩った。
「ちょっと待って……」
「また?」
風祭は眉を顰めた。ここへ越してきてから半月ほどになるのに、まだキスより先へすすんでいない。風祭が不満に感じるのも当然だ。
「まだ時間必要?」
「そういうわけじゃないけど……」
「じゃなに? おれのこと嫌い?」
「なわけないじゃん!」
思わず声が大きくなった。風祭はぼくの臀部に手を這わせながらいった。
「だったら理由教えろよ。なんでだめなのか」
「それは……」
「どういう理由でも受け容れるから」
ぼくは唇を舐め、考えこんだ。もう限界だ。いつまでも隠し通せるものではないとわかっていた。
デニムのポケットからスマホを取り出し、カメラ機能を立ち上げた。風祭が漠然と感じていた違和感。この部屋に足りないもの。それは鏡だった。
「……なんだよ?」
「いいからよく見て」
カメラを風祭に向ける。至近距離でレンズを向けられ、風祭は戸惑った。画面を覗きこむと、もともと白かった顔がさらに色を失い、表情が歪んだ。
「これ……」
「よく聞いて」
子どもにいい聞かせるように、ゆっくりと、声を抑えて説明した。
「顕はもう死んでるんだよ。ここに越してきた初日に、ベランダから脚を滑らせて落ちたんだ」
画面のなかに、半分腐敗して眼球が飛び出た風祭の姿が映っていた。
「嘘だ……」
風祭がふらつきながら立ち上がる。
「こんなのありえない。だってせっかく……」
「顕……」
「なんでだよ!」
風祭が叫んだ。
「いや、なんでだよ!」
思わず叫ぶと、キッチンから漆原が顔を出した。おれが紙の束を広げているのを見て、慌ててタオルで手を拭きながら駆けてきた。
「ちょっと、なに読んでんの」
おれの手から原稿を奪い取り、書類ケースのなかにもどす。漆原の原稿や資料、契約書が収められたケースだ。
「これまだ下書きなのに……」
「下書きだったらいいってもんじゃないだろ!」
「なに怒ってんの?」
「怒るに決まってんだろ!」
おれは床の上に段ボールを置き、全力で抗議した。
「勝手に殺してんじゃねえよ!」
漆原は悪びれることもなく悪戯っぽい表情で首を窄めた。
「最近スランプだから、いつもとちがうことしてみようかと……」
「ちがいすぎだろ。おまえのファンが泣くぞ」
「やっぱそうだよね。ぼくは好きなんだけど……」
「おれを殺すのが?」
「ほら、ぼくホラーマニアだし」
「それは知ってるけど、おれはゾンビにするな」
「ゾンビでも好きだよ」
「そういう問題じゃない」
すっかり不貞腐れて引越作業も中断してしまったおれを宥めるように、漆原は床に膝を立て、おれの前で上半身を倒した。
「ごめん。そんなに怒らないでよ。小説と現実はちがうんだからさ」
上目遣いで見つめられると弱い。
「とにかく死ネタは絶対だめ。おれはべつにいいけど、風間健太郎がいなくなると読者が悲しむ」
適当に嘯いて、漆原の頬を軽く指で挟む。つねるというほどつよい力ではない。漆原が擽ったそうに顔を傾ける。
「また新しいネタ考えないと」
ドラマ続編の制作が発表され、新たな雑誌での連載も決まったところで、漆原は忙しい日々を送っていた。慌ただしく働きながらも、東北の家族のところへ足繁く通い、おれの家族とも親しく付き合っている。姉などはおれよりも頻繁に顔を合わせているのではないだろうか。兄ともビデオ通話でやりとりをしているようで、べつの意味で妬けた。
はじめのうちは同性の恋人に難色を示していた両親も、漆原の人柄にふれるうちに考えを変えたようで、態度も軟化していった。漆原が鎹となり、おれと家族の関係も以前よりよくなった。漆原の存在はまるで魔法のようだった。
「ていうか、下書きのときは名前ちがうんだ?」
「うん」
「前から?」
「そう。風祭も漆原も画数が多くて……」
漆原が不自然に言葉を切る。
「やっぱ漆原がモデルだった?」
「最初はちがったよ。途中から……」
「途中っていつから?」
「おぼえてない……」
恥ずかしそうに横を向くしぐさがかわいい。
「やっぱおれより先に好きだったんじゃねえの?」
「べつにちがう」
「なあ、つづって呼んでほしいの?」
「それは呼んでほしい」
漆原が素直に頷く。天邪鬼なのではなく、正直なのだ。つまり、はじめからおれを好きだったというのはやはり勘違いということになる。すこしだけ落胆しながらも、おれは同棲をはじめたばかりの恋人を抱き寄せ、膝の上に座らせた。
「つづ」
新しい呼び方をおれも気に入った。細い腰に腕を回し、密着を濃くする。朝から荷物の整理をしていたせいですこし汗ばんだ肌がしっとりと指に心地いい。腰に手を移動させると、漆原の手に制された。唇を離すと、漆原の紅潮した頬と迷うような眼が至近距離に見えた。
おれはべつにゾンビではないが、漆原に無理を強いるようなことはしたくない。漆原の気持ちの準備が整うまでいくらでも待つつもりだった。
「……片付けもどるか」
興奮を冷ますようにあえて軽い口調でいった。漆原の体を持ち上げようとしたが、漆原は力いっぱい抱きついてきた。不意をつかれ、おれは床の上に仰向けに倒れた。
「小説と現実はちがうから……」
漆原が呟く。おれの上に体を重ねて、脚を絡ませてくる。押さえこもうとした熱情が再び燃え上がった。
「……いいのか?」
漆原が頷く。理性が吹き飛ぶ音が聞こえた気がした。漆原の臀部に伸ばしかけた手をつかまれた。
「え?」
おれの両手を床に圧しつけ、覆い被さってくる漆原の顔が、部屋の照明に背後から照らされた。おれを見下ろし、にっこり微笑んだ。
「だいじょうぶ。痛くしないから」
ちょっと待て。この展開はちがう。想像していたものと全然ちがう。
「小説と現実はちがうっていったでしょ」
おれはまた勝手に漆原を自分のイメージに嵌めてしまっていたのかもしれない。
絶句しているおれを見て、漆原は噴き出した。いかにも楽しげに声を顰めて笑う。
「嘘だよ、冗談」
「え……」
「すごい顔してんだもん」
漆原はおれの胸の上に額を擦りつけ、おかしくてたまらないというように笑っている。完全にしてやられた。はじめから、漆原には勝てなかった。今もこの先もずっとそうなのだろう。しかし、悪い気はしない。だれかと張り合ったり、見くびられないよう背伸びをするのはもうやめた。くだらない自尊心よりもはるかにたいせつなことがある。
「顕」
漆原が顔を上げる。いつもの上目遣いでおれを見てくる。
「ごめん。怒った?」
怒っていないと答える代わりに、首を伸ばして軽くキスする。今度は唇でなく頬にした。漆原は赤ん坊がむずかるように顔をしかめ、唇を寄せてきた。
体を反転させ、体勢を変える。床に仰向けになった漆原が両手を伸ばしておれの首に腕を絡める。
幸せだった。漆原さえいれば、他人からの目は気にならない。ふたりでいることがなによりも重要だった。小説には終わりがある。しかし、おれたちの物語はまだはじまったばかりだった。
漆原の体は熱かった。確かに、小説とはちがう。文字にできないいとおしさをおれは胸の奥に噛みしめていた。
ゾンビと化した風間健太郎が恋人とともに終末の世界を生き延びていくゾンビラブストーリーの連載がはじまるのは、この半年後のことだった。
おわり。
ふたりがつよく愛しあっていて、いっしょに住んで、これからもともに暮らしていきたいと聞かされた風祭の両親は、当然ながらひどく驚いた。卒業式にこんな話を聞かされるとは思っていなかったはずだ。でも、風祭の姉兄が味方になってくれたことで、最終的には理解してくれた。
「つづ、なあ、これどこ置いたほうがいい?」
風祭が段ボールのなかからマグカップを取り出す。
「それはこっちの棚がいいかな。そっちのはあんまりつかわないと思うからこっち」
「了解」
ぼくらは都内のマンションを借り、4月から新生活をはじめた。風祭は大学に合格し、ぼくはバイトを見つけた。学校と仕事が忙しく、荷ほどき作業は滞っていた。ふたりで休みを合わせた日曜の午後、放置していた荷物を開けて、新しい暮らしを整えていた。
「なんか足りないものない?」
荷物を整理しながら、風祭がいう。
「とくにないと思うけど」
「そうか?」
風祭はなにか気になるらしく、しきりに段ボールの奥を探っている。
「そろそろお昼しようか」
壁に掛けた真新しい時計を見上げ、ぼくは作業を中断して腰を上げた。
「おなか空いたよね? なにかつくる? それかデリバリー……」
キッチンに向かって歩きはじめたぼくの脚を風祭がつかんだ。突然動きを抑えられ、ぼくはバランスを崩してソファの上に膝をついた。慌てて体勢を立てなおしたものの、今度は上からのしかかられた。
「もう……あぶないって」
「つづ」
額を合わせると、怒る気がなくなってしまう。風祭の唇が落ちてくるのを待って、やさしいキスを受け止めた。
「好きだよ、つづ」
「うん。ぼくも……」
キスが深くなり、ひんやりとした指先がパーカーの裾を捲って腰から背中へと上がってくる。咄嗟に身を捩った。
「ちょっと待って……」
「また?」
風祭は眉を顰めた。ここへ越してきてから半月ほどになるのに、まだキスより先へすすんでいない。風祭が不満に感じるのも当然だ。
「まだ時間必要?」
「そういうわけじゃないけど……」
「じゃなに? おれのこと嫌い?」
「なわけないじゃん!」
思わず声が大きくなった。風祭はぼくの臀部に手を這わせながらいった。
「だったら理由教えろよ。なんでだめなのか」
「それは……」
「どういう理由でも受け容れるから」
ぼくは唇を舐め、考えこんだ。もう限界だ。いつまでも隠し通せるものではないとわかっていた。
デニムのポケットからスマホを取り出し、カメラ機能を立ち上げた。風祭が漠然と感じていた違和感。この部屋に足りないもの。それは鏡だった。
「……なんだよ?」
「いいからよく見て」
カメラを風祭に向ける。至近距離でレンズを向けられ、風祭は戸惑った。画面を覗きこむと、もともと白かった顔がさらに色を失い、表情が歪んだ。
「これ……」
「よく聞いて」
子どもにいい聞かせるように、ゆっくりと、声を抑えて説明した。
「顕はもう死んでるんだよ。ここに越してきた初日に、ベランダから脚を滑らせて落ちたんだ」
画面のなかに、半分腐敗して眼球が飛び出た風祭の姿が映っていた。
「嘘だ……」
風祭がふらつきながら立ち上がる。
「こんなのありえない。だってせっかく……」
「顕……」
「なんでだよ!」
風祭が叫んだ。
「いや、なんでだよ!」
思わず叫ぶと、キッチンから漆原が顔を出した。おれが紙の束を広げているのを見て、慌ててタオルで手を拭きながら駆けてきた。
「ちょっと、なに読んでんの」
おれの手から原稿を奪い取り、書類ケースのなかにもどす。漆原の原稿や資料、契約書が収められたケースだ。
「これまだ下書きなのに……」
「下書きだったらいいってもんじゃないだろ!」
「なに怒ってんの?」
「怒るに決まってんだろ!」
おれは床の上に段ボールを置き、全力で抗議した。
「勝手に殺してんじゃねえよ!」
漆原は悪びれることもなく悪戯っぽい表情で首を窄めた。
「最近スランプだから、いつもとちがうことしてみようかと……」
「ちがいすぎだろ。おまえのファンが泣くぞ」
「やっぱそうだよね。ぼくは好きなんだけど……」
「おれを殺すのが?」
「ほら、ぼくホラーマニアだし」
「それは知ってるけど、おれはゾンビにするな」
「ゾンビでも好きだよ」
「そういう問題じゃない」
すっかり不貞腐れて引越作業も中断してしまったおれを宥めるように、漆原は床に膝を立て、おれの前で上半身を倒した。
「ごめん。そんなに怒らないでよ。小説と現実はちがうんだからさ」
上目遣いで見つめられると弱い。
「とにかく死ネタは絶対だめ。おれはべつにいいけど、風間健太郎がいなくなると読者が悲しむ」
適当に嘯いて、漆原の頬を軽く指で挟む。つねるというほどつよい力ではない。漆原が擽ったそうに顔を傾ける。
「また新しいネタ考えないと」
ドラマ続編の制作が発表され、新たな雑誌での連載も決まったところで、漆原は忙しい日々を送っていた。慌ただしく働きながらも、東北の家族のところへ足繁く通い、おれの家族とも親しく付き合っている。姉などはおれよりも頻繁に顔を合わせているのではないだろうか。兄ともビデオ通話でやりとりをしているようで、べつの意味で妬けた。
はじめのうちは同性の恋人に難色を示していた両親も、漆原の人柄にふれるうちに考えを変えたようで、態度も軟化していった。漆原が鎹となり、おれと家族の関係も以前よりよくなった。漆原の存在はまるで魔法のようだった。
「ていうか、下書きのときは名前ちがうんだ?」
「うん」
「前から?」
「そう。風祭も漆原も画数が多くて……」
漆原が不自然に言葉を切る。
「やっぱ漆原がモデルだった?」
「最初はちがったよ。途中から……」
「途中っていつから?」
「おぼえてない……」
恥ずかしそうに横を向くしぐさがかわいい。
「やっぱおれより先に好きだったんじゃねえの?」
「べつにちがう」
「なあ、つづって呼んでほしいの?」
「それは呼んでほしい」
漆原が素直に頷く。天邪鬼なのではなく、正直なのだ。つまり、はじめからおれを好きだったというのはやはり勘違いということになる。すこしだけ落胆しながらも、おれは同棲をはじめたばかりの恋人を抱き寄せ、膝の上に座らせた。
「つづ」
新しい呼び方をおれも気に入った。細い腰に腕を回し、密着を濃くする。朝から荷物の整理をしていたせいですこし汗ばんだ肌がしっとりと指に心地いい。腰に手を移動させると、漆原の手に制された。唇を離すと、漆原の紅潮した頬と迷うような眼が至近距離に見えた。
おれはべつにゾンビではないが、漆原に無理を強いるようなことはしたくない。漆原の気持ちの準備が整うまでいくらでも待つつもりだった。
「……片付けもどるか」
興奮を冷ますようにあえて軽い口調でいった。漆原の体を持ち上げようとしたが、漆原は力いっぱい抱きついてきた。不意をつかれ、おれは床の上に仰向けに倒れた。
「小説と現実はちがうから……」
漆原が呟く。おれの上に体を重ねて、脚を絡ませてくる。押さえこもうとした熱情が再び燃え上がった。
「……いいのか?」
漆原が頷く。理性が吹き飛ぶ音が聞こえた気がした。漆原の臀部に伸ばしかけた手をつかまれた。
「え?」
おれの両手を床に圧しつけ、覆い被さってくる漆原の顔が、部屋の照明に背後から照らされた。おれを見下ろし、にっこり微笑んだ。
「だいじょうぶ。痛くしないから」
ちょっと待て。この展開はちがう。想像していたものと全然ちがう。
「小説と現実はちがうっていったでしょ」
おれはまた勝手に漆原を自分のイメージに嵌めてしまっていたのかもしれない。
絶句しているおれを見て、漆原は噴き出した。いかにも楽しげに声を顰めて笑う。
「嘘だよ、冗談」
「え……」
「すごい顔してんだもん」
漆原はおれの胸の上に額を擦りつけ、おかしくてたまらないというように笑っている。完全にしてやられた。はじめから、漆原には勝てなかった。今もこの先もずっとそうなのだろう。しかし、悪い気はしない。だれかと張り合ったり、見くびられないよう背伸びをするのはもうやめた。くだらない自尊心よりもはるかにたいせつなことがある。
「顕」
漆原が顔を上げる。いつもの上目遣いでおれを見てくる。
「ごめん。怒った?」
怒っていないと答える代わりに、首を伸ばして軽くキスする。今度は唇でなく頬にした。漆原は赤ん坊がむずかるように顔をしかめ、唇を寄せてきた。
体を反転させ、体勢を変える。床に仰向けになった漆原が両手を伸ばしておれの首に腕を絡める。
幸せだった。漆原さえいれば、他人からの目は気にならない。ふたりでいることがなによりも重要だった。小説には終わりがある。しかし、おれたちの物語はまだはじまったばかりだった。
漆原の体は熱かった。確かに、小説とはちがう。文字にできないいとおしさをおれは胸の奥に噛みしめていた。
ゾンビと化した風間健太郎が恋人とともに終末の世界を生き延びていくゾンビラブストーリーの連載がはじまるのは、この半年後のことだった。
おわり。



