「どうしてこんなこともできないの?!」
誰かが怒ってる。知らない女だった。勉強机には、ぐしゃぐしゃになったテスト用紙があった。
「わかったわ!勉強できないのはこれのせいなのね?!」そう言って、バイトで稼いだ金で買った電子ピアノを地面に叩きつけられる。
「や、やめてよ!!」女を突き飛ばしていた。身体が勝手に動く。意識はあるのだけど、自分の意志で動けるわけではない。
「痛いわね!!何すんのよ!!!」また手を挙げられる。
「……」目が覚める。なんだか妙に嫌な夢だった。リアルで、あるはずのない痛みが残ってる。
「真波ー!!早く降りてきなさい!!」
「あ、やべ」時刻は七時半を回っていた。俺は急いで学校の支度をする。
学校に着く。一年の教室がある5階まで階段を上がる。…ん?今日は何だかクラスが騒がしい。どうしたのだろうか。
「あ!真波ー!」クラスメイトで友達の吉田に声をかけられる。その表情はどこか焦っていた。
「ん、おはよ、どうしたの?」
「なあ見てくれよ!!」そう言ってスマホの画面を見させられる。そこにはある文章が書かれていた。
ー今日の放課後、希望芽高校の生徒を殺すー
「なんこれ」
「今日の朝に学校に送られてきたらしいぞ!!」
「…いや、イタズラでしょ」あほらしい。
「え?」吉田がすっとんきょうな声を出す。
「こんなことするようなやつ、この学校にいっぱいいるじゃん」
「な?!お前信じないのか?!あれだけ事件流行ってるのに!!」
「だからこそでしょ?もし殺されるとしても、俺なら予告しないよ。」
「…そうか…」つまらなそうな顔をして、吉田は自分の席に戻った。
…でも、これがもし本当だとしたら、犯人は何のためにこんな文を送ったのだろうか。
その日は1日、やる気が起きなかった。授業も居眠りしそうになるし、弁当家に忘れるしで最悪だ。
でも、さらに最悪なことに雨が降り出したのだ。
「学校に傘放置しといてよかった。」持って帰り忘れた傘を使って家に帰る。雨のせいか空気がジメジメしてる。この空気が嫌いだ。
「…あれ」昨日の公園に麻河くんがいた。傘もささずにベンチに座って、何をしてるんだろう。
「…麻河くん」気になった俺は麻河くんに声をかけた
「…!」驚いた。麻河くんは泣いていた。
「え?どうしたの?!」
「…雨が…痛い」
「え?あ!」俺は急いで麻河くんの方に傘を向けた。
「…ありがとう、真波くん」
「全然いいけど、麻河くん傘は?!」
「傘…なくてさ」寂しそうな表情で話す雨麻河くん。
「…真波くんは?何で公園に来たの?」
「あー、えっと、麻河くんが気になって…」
「…心配だった?」真剣な顔でそう尋ねられる。
「うー…、うん。傘持ってないなって…」
「はは、真波くんは優しいね。」少し笑ってそう言った。笑った顔、初めて見たな。
「…ありがとう」僕も笑い返す。
2人の間に沈黙が流れる。雨はさっきよりも強まり、風も吹いてきた。
「…これからどうするの?病院戻るの?」
「…病院には戻らない。抜け出してきたから」
「え…?」
「耐えられなかったんだ。空気も、人も。精神病院だからさ」神妙な顔で麻河くんは言った。
「あー、なるほど…」また気まずくなる。
「あ、じゃあ家来る?ちょっとの間なら泊まっても大丈夫だと思うし」
「え…、いいの?」
「うん!もちろん!!」そういうと麻河くんは嬉しそうに笑った。
誰かが怒ってる。知らない女だった。勉強机には、ぐしゃぐしゃになったテスト用紙があった。
「わかったわ!勉強できないのはこれのせいなのね?!」そう言って、バイトで稼いだ金で買った電子ピアノを地面に叩きつけられる。
「や、やめてよ!!」女を突き飛ばしていた。身体が勝手に動く。意識はあるのだけど、自分の意志で動けるわけではない。
「痛いわね!!何すんのよ!!!」また手を挙げられる。
「……」目が覚める。なんだか妙に嫌な夢だった。リアルで、あるはずのない痛みが残ってる。
「真波ー!!早く降りてきなさい!!」
「あ、やべ」時刻は七時半を回っていた。俺は急いで学校の支度をする。
学校に着く。一年の教室がある5階まで階段を上がる。…ん?今日は何だかクラスが騒がしい。どうしたのだろうか。
「あ!真波ー!」クラスメイトで友達の吉田に声をかけられる。その表情はどこか焦っていた。
「ん、おはよ、どうしたの?」
「なあ見てくれよ!!」そう言ってスマホの画面を見させられる。そこにはある文章が書かれていた。
ー今日の放課後、希望芽高校の生徒を殺すー
「なんこれ」
「今日の朝に学校に送られてきたらしいぞ!!」
「…いや、イタズラでしょ」あほらしい。
「え?」吉田がすっとんきょうな声を出す。
「こんなことするようなやつ、この学校にいっぱいいるじゃん」
「な?!お前信じないのか?!あれだけ事件流行ってるのに!!」
「だからこそでしょ?もし殺されるとしても、俺なら予告しないよ。」
「…そうか…」つまらなそうな顔をして、吉田は自分の席に戻った。
…でも、これがもし本当だとしたら、犯人は何のためにこんな文を送ったのだろうか。
その日は1日、やる気が起きなかった。授業も居眠りしそうになるし、弁当家に忘れるしで最悪だ。
でも、さらに最悪なことに雨が降り出したのだ。
「学校に傘放置しといてよかった。」持って帰り忘れた傘を使って家に帰る。雨のせいか空気がジメジメしてる。この空気が嫌いだ。
「…あれ」昨日の公園に麻河くんがいた。傘もささずにベンチに座って、何をしてるんだろう。
「…麻河くん」気になった俺は麻河くんに声をかけた
「…!」驚いた。麻河くんは泣いていた。
「え?どうしたの?!」
「…雨が…痛い」
「え?あ!」俺は急いで麻河くんの方に傘を向けた。
「…ありがとう、真波くん」
「全然いいけど、麻河くん傘は?!」
「傘…なくてさ」寂しそうな表情で話す雨麻河くん。
「…真波くんは?何で公園に来たの?」
「あー、えっと、麻河くんが気になって…」
「…心配だった?」真剣な顔でそう尋ねられる。
「うー…、うん。傘持ってないなって…」
「はは、真波くんは優しいね。」少し笑ってそう言った。笑った顔、初めて見たな。
「…ありがとう」僕も笑い返す。
2人の間に沈黙が流れる。雨はさっきよりも強まり、風も吹いてきた。
「…これからどうするの?病院戻るの?」
「…病院には戻らない。抜け出してきたから」
「え…?」
「耐えられなかったんだ。空気も、人も。精神病院だからさ」神妙な顔で麻河くんは言った。
「あー、なるほど…」また気まずくなる。
「あ、じゃあ家来る?ちょっとの間なら泊まっても大丈夫だと思うし」
「え…、いいの?」
「うん!もちろん!!」そういうと麻河くんは嬉しそうに笑った。
