優しい嘘

 数年後、突然その「いつか」が現実になった。

遠い遠いどこかの国で私の病気を治すことができるかもしれない治療法が発見された。

それを聞いたとき私は飛び上がるほど嬉しかった。

でもそれ以上に喜んだのは兄だった。

「本当によかった。この日が来ることをずっと待っていたんだ。今すぐ手術を受けよう。」

お金は足りるのか、手術は成功するのか、不安はたくさんあったが兄が背中を押してくれ手術を受ける決心をした。