優雅にお茶を飲んでいるけれど、私にはまだやるべき事が残っている。
芹沢さんから預かった伝言と文を、近藤さんに伝えなくてはならない。
あんなにも新選組のことを考えていた人なんて、今後現れることはないだろう。
近藤さんや土方さんたちが、新選組のことを考えていないというわけではない。
ただ、暴力が好きで悪人と言われながらも、誰よりもあの人は新選組のことを考えていた。
あの伝言には、それを分からせるものが全て詰まっていると思っている。
土方さんに言えば、まだ芹沢さんを庇うのかとでも言われそうだけど、これは庇う庇わないの話ではない気がする。
どれだけ同じ隊の人間から敵視されていたとしても、芹沢鴨という人物は、筆頭局長に足る人物だったと知ってもらいたい。
「沖田さん、近藤さんは今、部屋におられますか?」
「…ええ。土方さんと話してると思いますが…。……行ってみますか?話したいこと、あるんでしょう?」
まるで、全てを見透かしているような笑みを浮かべる沖田さん。
この人に隠し事はできなさそうだ。
