図書館は、校門を出て左に約二十分歩いたところにある。
学校と図書館の間には、コンビニや飲食店、雑貨屋や服屋などがあり、ザ・都会という感じだ。
颯の「お腹空いた」という一言で、近くのファミレスに入る。
私はまだ我慢できるけど、暑いのが苦手な二人は我慢の限界のようだ。
店員さんに案内され、私と朱莉、颯に分かれて座る。
店内は、いろんな学校の生徒たちでごった返していた。まるで、さっきの昇降口のような光景だ。
朱莉は他校の生徒の制服を見ながら「可愛い」と、目を輝かせながら見ている。
そんな朱莉を横目に、メニューを開いて目を通す。
「颯は決まったの?」
「俺はー、ハンバーグとオムライス」
「子どもじゃん」
「未成年は全員子どもですぅー」
颯の注文内容に、朱莉が楽しそうに揶揄う。
付き合いが一年半とは思えないほど、二人は毎日のように言い合っている。朱莉が颯を揶揄って、それを颯がやり返すというのがいつもの流れだ。
それぞれが注文した飲み物が運ばれてきた。
机に置かれるとともに、氷がカランと小さく音を立てる。
