初めての恋は、時代を越えたあなたと。


今のところネガティブ思考が抑えられない私は、静かに口を開く。だって、聞かずにはいられなかったから。



「私を、捕まえに来たんですか?捕まえて、拷問とかするんですか?言っときますけど、私は───」

「拷問はしませんし、捕まえに来たわけでもありません」



沖田さんは、私の言葉を遮って強めに否定した。

そして、包帯を小箱に戻して小箱の蓋を閉めた後、次は包みを開け始めた。

そこには着物一式と足袋が数セット、そして草履が一足入っていた。

どんな表情をしているのかは分からないけど、沖田さんは平然とした声で「足のサイズが合うといいのですが」と言った。

差し出された足袋は真新しく、私は戸惑いながら見つめた。

足袋の履き方は一応は分かるし、これで足の裏の痛みが消えると思うと、少し安心する。

でも、靴がないのが少し残念だ。

足のそばに揃えられた草履を履くと、意外にも履き心地が良いことに驚く。

草履なら履き脱ぎが簡単だから、これがあるだけで、ここにいる間はもう足の裏を傷つけなくて済む。

もっとも、現代では履物に困らないのだけど。



「さてと、行きましょうか」



さっきの申し訳なさそうな顔は何だったんだと思うくらいに、意味深な笑顔だ。

その笑顔に思わず息を呑む。