初めての恋は、時代を越えたあなたと。


食器などの洗い物や掃除をしていると時間はあっという間に過ぎていき、昼餉の準備をして食事をして、片付けが終わった頃に松本先生が来た。

まとめ役ということで、何故か私も健康診断に同席することになり、松本先生の横で診察されていく隊士達を見守る。

まとめ役って意外とやることが多いというか、あの二人の後押しがなかったら絶対引き受けてなかった。

それからしばらくして全員の診察が終わり、松本先生は衛生管理のチェックに入った。

チェックには近藤さんも付き添ってくれるらしく、三人で建物内を見て周る

無言で確認する先生の姿に内心穏やかではなく、この沈黙が早く終わって欲しいとさえ願った。



「うん。衛生管理はできているようだ。君がまとめ役と聞いたが」



土方さんとはまた違った感じの低い声に、思わず背筋が伸びる。



「は、はい!女中六名、使用人八名をまとめております。埃が残っていた際は、私が必ず拭き取っています」

「そうか。だがな、近藤君」




何かダメ出しをされるかと思っていたが特になく、先生は近藤さんの方を向いた。



「少し頼りすぎだ。自分たちでできるところは自分たちで掃除をしろ。ここは君らの屯所だろう」

「はっ」

「そして君は働きすぎだ。今日はもう休みなさい」



たしかに最近睡眠は減っていたが、顔には出さないようにしていた。

けれど、それさえ見抜かれてしまうなど想像もしていなかった。

近藤さんを見ると頷かれたので、私は女中達に今日はもう休むことを伝えにいき、休暇を取った。