本当は祖父の事で祖母に聞きたいことが沢山ある。祖父は本当はどんな人。教育費は貰ってなかったんじゃないの。貰っていたなら何故孫に会わせなかったのは何故なの。祖父は寂しかったの。でも聞けない。祖父のお葬式で泣かない祖母を思い出した。紬は祖父は祖母の中であの時はもう過ぎ去った過去たから悲しくないのか思っていた。だがおそらく違う。祖母の性格上、哀しくないならあんなものを祖父の葬式の後もずっと手もとに置いたりしたない。私は今まで何と戦っていたのだ。祖父の事が憎くて聞けなかったからではない。逆だ。あの人の事を多少は好きだったから思い出したくなくて勝手に悪者にしていたのだ。その事を気づいたとき顔に火がつくくらい恥ずかしく思った。その人が亡くなり愛していた自分自身をを認めたくなくて危ない考えに取り憑かれていたのだ。不器用。この一つだけ祖父と彼女は似ていた。あとはあとは似ていない。全く異なる人間だ。
祖父に素直に謝れなくてでも苦しいまま紬は姉の婚約者に向き合っていた。何といえばいいのか。目を潤ませ紬は狼狽えた。
祖父に素直に謝れなくてでも苦しいまま紬は姉の婚約者に向き合っていた。何といえばいいのか。目を潤ませ紬は狼狽えた。

