明けない夜も、君のそばにいる。

菜花(さな)さまのお部屋はここです。お荷物は、運ばれていますから、好きなように置いてくださいね」
 部屋の扉を開けると、ものすごく広い部屋がひろがっていた。
 しかも、三階建てらしい。
 部屋の端っこにエレベーターがある。
 天蓋付きのベッド。
 大きなクローゼット。
「すごいですね!こんなに広いなんて!」
 キッチンもある。
 お風呂も露天風呂付。
成律(なつ)たちのお部屋は?」
「この下の階です。ここまで広くないですし、二人で一部屋なんですけど……」
「そうなんです。た毎日遊びに来ますね」
「だーかーらー!遊びに来ているわけじゃないのよ!」
 2人のやりとりを、微笑ましく見守る。
菜花(さな)さんのお部屋、広いのね」
「る、月璃(るり)さん……」
 隣の部屋って話、本当だったんだ……。
「私は、ただの王子の妃だから、部屋はそこまで広くないのよ。いいなー、王太子妃でしょ?羨ましい」
「……月璃(るり)さん」
「ん?」
「少し、聞きたいことがあるんです……」
 成律(なつ)鈴恋(りこ)に部屋を出てもらう。
「なんでしょう?」
「あの、その、……」
 聞いて、いいのだろうか。
 私みたいなよそ者が。
 でも、私は、遥流(はる)さまの妃。
 知る権利はあるはず。


遥流(はる)さまと海衣(かい)さんって、仲が悪いんですか?」