アネモネ記念日

──────日本の夏特有のこの暑さと湿気によるじめじめとした感じ。
 夏季はジャージ登校が許されるが、それでも足りないくらいには蒸し暑い。
 サウナに入っているみたいな感覚だ。
「はぁ・・・・・・」
 ため息の理由は、この天候だけじゃない。
 中学校にいかなければならないからだ。
 はっきり言おう。私の学校生活はつまらない。
 友達と話しても、いつも同じ話題とくだらないこと。他に良い話題があるのかと言われれば、それはNOと答える。
 授業は興味のないことばかり。果たしてこれは将来役に立つのだろうか。
 やれと言われるから、勉強するだけ。頭は良いが、ただ義務だからしていただけであり、必然的にそうなっただけ。
 家に帰ってもやることはないし、毎度同じルーティンをこなして寝る。
 朝起きたら学校に行く準備をし、いつもの順番で身支度を整える。
 そして登校し、またつまらない話を周りに合わせて笑顔で話す。
 なんて刺激のない毎日なのだろうか。
 中学生はたったの三年間。そのうちの一年をこんなことで終わらせたくない。
 半年前は学校に行くのが楽しみで仕方がなかった。
 今はどうだろう。
 学校に行くのが憂鬱でしかないし、その気持ちに比例するかのようにリュックも教科書で重い。
 何か刺激が欲しい。
 私の生活を彩ってくれるような、そんなものが。
 今日は朝礼があるということをふと思い出し、気分が沈む。
 しかも、内容は委員会の話し合いの報告だ。誰が聞いてるんだろうか。
 なんとか重い足を動かし、学校に向かう。
 どんよりした雲の隙間から、少し太陽の光が差したような気がした。