<シナリオ>
タイトル「運命の再会」
著:瓊紗
【登場人物】
○五十嵐マリカ…ヒロイン。22歳。ごくごく平凡な会社員。幼い頃に事件に巻き込まれたトラウマがある。黒髪黒目。
○朝比奈リクト…ヒーロー。32歳。外国籍。日系人。本名はロイド・リクト・アサヒナ。特殊部隊の日本出向隊員。黒髪青目。
○フードの男…マリカに襲い掛かる悪役。強盗。
【本編】
○会社の帰り道、夜
マリカ、小走りで家路を急ぐ。
マリカ「今日も遅くなっちゃった。早く帰らなきゃ」
突如目の前にフードの男が躍り出る。
マリカ、後ずさる。
マリカ「……ひっ」
フード、マリカの腕を掴む。
フード「おい、お前!金を出せ!」
マリカ「嫌……っ」
リクト、暗がりから躍り出る。
リクト、フードの腕を掴む。
リクト「やめろ!」
フード「な、何者だ!」
リクト「ああ?そんなのこっちのセリフだよ」
リクト、フードの腕を捻り上げる。
フード「ギャアァァァッ」
パトカーの音が鳴る。フード、警察官に連れていかれる。
マリカ、ベンチに座る。警察官と話すリクトを見る。
警察官「ご協力ありがとうございます!アサヒナ捜査官殿」
リクト「こちらこそ」
リクト、マリカの前に立つ。
リクト「大丈夫か」
マリカ「(ホッとして)は……はい」
リクト「また、会ったな」
マリカ「覚えていてくださったんですか」
リクト「(笑顔で)もちろんだ」
○マリカ回想、13歳時、学校の帰り道
マリカの前にフードの男が現れる。
フード「おい、お前!来い」
フード、マリカの腕を掴む。
マリカ「(怯える)嫌……っ」
リクト、音もなく躍り出、男の腕を掴む。
リクト「やめろ」
フード「何者だ」
リクト「ああ?そんなのこっちのセリフだよ!」
リクト、フードの男の腕を捻り上げる。
フード「ギャアァァァッ」
フード、逃げる。リクト、咄嗟に取り押さえる。
リクト「もう大丈夫だ」
マリカ、へたりこむ。
マリカ「は……はい」
パトカーの音、フードが警察官に連行される。
○マリカ回想終わり、リクトの車、夜
リクト「助手席、乗って」
マリカ、おどおどしながら助手席に乗り込む。
マリカ「は……はい」
リクト、車のエンジンをかける。
リクト「送ってく。今は一人暮らしか」
マリカ「そうです」
リクト、考え込むように。
リクト「そう言うこと、軽々しく口にするな。狙われる」
マリカ、ハッとしてリクトを見る。
マリカ「だけどあなたは2度も私を助けてくれたから」
リクト、マリカをチラリと見る。
リクト「……」
マリカ「あなたは私のヒーローだもの」
リクト「なら、俺以外には軽々しく口にするなよ」
マリカ「(ホッと微笑む)分かりました」
○ヒロインのアパート前、夜
マリカ、リクト、車を降りて向かい合う。
マリカ「今日はありがとうございました。その、私、五十嵐マリカです!」
リクト「俺は朝比奈リクト……いや、これは日本での名前だな」
マリカ「日本での……?」
リクト「日系人だ。本名はロイド・リクト・アサヒナ。だがリクトでいい。君はマリカでいいか」
マリカ「もちろんです。その……リクトさん」
リクト「ああ。また何かあれば俺に知らせるといい」
リクト、メモにペンを走らせマリカに渡す。
マリカ、メモを見てハッとする。
マリカ「これ……リクトさんの連絡先?」
リクト「ああ。任期は5年。まだ当分日本にいるからな」
リクト、車に乗り込む発進させる。
車が去り、マリカひとり佇む。
マリカM「任期は5年……か。それでもまた彼と出会えたのならもう少しお近づきになれるかしら」



